【体験談】統合失調型パーソナリティ障害である私が語る実態

パーソナリティ障害に関する理解は、日本の社会にはほとんど広まっていません。

私は精神科へ10年以上通い続けていますが、
精神科医からも具体的な特徴などを聞いたことがありません。
質問しても医師はほぼ何も答えられません。

そこで今回は、統合失調型パーソナリティ障害である私が
パーソナリティ障害の実態について語ります。

パーソナリティ障害のことは誰も知らない

先ほども述べたようにパーソナリティ障害のことは、精神科医でも大した知識は持っていません。

パーソナリティ障害は病気と呼ぶことが出来ないので「治療する」というものでもないようです。
自分の人格と上手に付き合っていくしかないと言われたことがあります。

しかし、そう言われてもパーソナリティ障害がどういうものか分からなければ上手に付き合いようがありません。
パーソナリティ障害に関する理解が広まっていないので、
自分がパーソナリティ障害であることにも気がついていない人もいるはずです。

ところが、パーソナリティ障害について、専門家でさえ、十分な認識があるとはいえない状況である。
勇気を出して専門家の門を叩いたのに、パーソナリティ障害(人格障害)は性格の問題なので、
出す薬がないといって、追い返されたという話も聞く。
表に出ている、うつや不眠、不安という症状に対してだけ、薬を出してくれるが、
その基盤にあるパーソナリティの問題については関わらないというのが一般的だ。
そこには、医療経済的な理由もあるだろうし、パーソナリティの問題に
有効に対処するスキルを持ち合わせていないという現実もある。

引用:『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』著者:岡田尊司

『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』は2004年に出版された本ですが、
現在でもパーソナリティ障害に対する認識は広まっていません。

このままの状況を続けることは、パーソナリティ障害を抱えている方やその周囲の方にとってよくありません。
【書評】『パーソナリティ障害』著者 岡田尊司

統合失調パーソナリティ障害とは何か?

統合失調パーソナリティ障害はスキゾ・タイパルとも呼ばれることがあります。
統合失調症と近いまたは同じ遺伝子を持っているが、何かしらの事情があり、
統合失調症を発症していない状態だと言われています。

精神科医の樺沢紫苑先生の動画で、統合失調パーソナリティ障害を解説しているものがありました。
貴重な情報ですので見てみましょう。

統合失調型パーソナリティ障害について解説してみた【精神科医・樺沢紫苑】


動画で語られているのは、統合失調パーソナリティ障害の特徴の一部であり、一般論のように感じました。

体調が悪いときには散歩などできませんし、統合失調パーソナリティ障害は
どちらかというと家に引きこもって治療することが良いと、
先ほど少し紹介した『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』の中にも書かれていました。
私も外出をあまりせず、薬を飲んだり安静にして徐々に良くなっていきました。

統合失調パーソナリティ障害には具体的にどのような特徴があるかを以下に示しました。

大まかなスキゾ・タイパルの判断基準(5つ以上該当時)

①周囲のあらゆる事柄が自分に関係していると考える(関係念慮)
②奇妙な考えや魔術的思考や迷信や超能力を信じていて、行動に現れる。
③考え方や話し方が細部にこだわり過ぎる、抽象的表現が多い、パターン化してる。
④疑い深く妄想じみた考えを持っている。
⑤感情が不適切で乏しい。よそよそしくて、うなづいたり表情や身振りがない。
⑥奇妙な宗教に凝ったり迷信を信じて、行動や外見が奇妙で風変わり。
⑦親子関係以外で親しい人や信頼できる人がいない。
⑧社会や人間関係に対して過剰な不安を持っており、妄想に近い恐怖もある。

引用: https://personality.amiyazaki.net/PersonalityDisorder/Schizotypal_PsD.html

これら一つずつの特徴を自分の経験に合わせて解説していきます。
十代、二十代のころと現在(30代半ば)では性格(人格)が変容しているので、その両面を紹介していきます。

本人が語る統合失調パーソナリティ障害の実態

・周囲のあらゆる事柄が自分に関係していると考える(関係念慮)

具体的にどういうことを指しているのかが分からないので、答えに詰まるものもあります。
この項目も意味が分かりづらいですね。例えば、周囲の人がひそひそ話をしていると、
「自分のことを話しているのではないか」という気持ちになったことはあります。
二十代前半くらいまでは、このような経験はありました。

心理学者のC.G.ユングは、トイレのドアに手をかけた拍子に、隣の車のクラクションが鳴った時に、
「この2つの現象には特別な意味がある」と考えていたそうです。

・奇妙な考えや魔術的思考や迷信や超能力を信じていて、行動に現れる。

私が幼いころには「コックリさん」という、オカルトじみた遊びがはやっていて、
私も興味を持って遊んでいたことがありました。
超能力にも関心があったり、瞑想も子供のころから行っていました。
瞑想に関しては、奇妙なものではありませんが、迷信やオカルトに興味を持っていた時期はありました。

今の私はそれらに関心はありません。

実際には存在しない力や人物の存在を感じる。 あり得ない感覚がある。

前の項目と似ていますね。超能力には関心がありましたが、
存在しない人物の存在を感じることはありませんでした。
「あり得ない感覚」が具体的にどういうものかは分かりませんが、
直感が働き、「未来に起こることが見える」といったことがありました。

前出のC.G.ユングも、最初の妻となる女性と出会ったときに、
「結婚するだろう」という確信があったとのことです
直感が働きやすい人格なのでしょう。

考え方や話し方が細部にこだわり過ぎる、抽象的表現が多い、パターン化してる。

これは興味深い項目です。後者の「話し方がパターン化してる。」は十代の半ばくらいにはありました。
何か文章を書く時にも「特にありません」と書くのが普通で、それ以外のことを書くことのほうが珍しかったです。
現在では全くの正反対で、色々自己主張したがる性格になっています。

前者の「細部にこだわり過ぎる」は、今の自分に当てはまっていますね。
音楽理論の解説をこのブログでも行っていますが、正確性にこだわる癖があります。
決して悪いことだとは思いませんが。

疑い深く妄想じみた考えを持っている。

常識を疑う性格ではありますね。
本に書いてあったことを鵜呑みにすることは少なく、自分で調べることが好きです。
妄想じみた考えは、昔はあったかもしれませんが、あまりよく覚えていません。

感情が不適切で乏しい。よそよそしくて、うなづいたり表情や身振りがない。

これは昔と今では全く異なります。
若いころの私は。感情が不適切で乏しいことはよくありました。
中学生の時には、自分と友達が先生から怒られているのに、
急に面白くなって少し笑ってしまうということがありました。

現在は感情表現豊かとは言えませんが、不適切さやよそよそしさはあまりないです。
自己評価ではありますが。

奇妙な宗教に凝ったり迷信を信じて、行動や外見が奇妙で風変わり。

前者と後者を分けて説明します。私は精神疾患で何年も苦しめられてきました。
精神科医の診察もほとんど効果がなく、自力で回復させる必要がありました。

その時出会ったのが「仏教」です。仏教といっても日本に伝わった「大乗仏教」ではなく、
タイ、スリランカ、ミャンマーなどに伝わった「テーラワーダ仏教」の影響を受け、
その教えや修行法で体調が回復していったという経緯があります。

仏教は「奇妙な宗教」ではないので、これには当てはまりませんね。

昔は服装にこだわることはありませんでした。穴の空いたジャージを履いていましたね。
さすがにその格好で外出することはありませんでしたが。
今の私は服装には気をつけていますので、当てはまりません。

統合失調型パーソナリティ障害を抱えた方は、車の見た目にも気を使わないという特徴があるようです。

・親子関係以外で親しい人や信頼できる人がいない。

十代、二十代の頃の方が友人は多かったですね。それ以降は、病の影響もありましたし、
パーソナリティ障害のこともあったので親しい人や信頼できる人はいませんね。

失調型パーソナリティ障害は、部屋にこもって生活するのが良いと言われていましたので、
外出する機会が減り、その影響で友人との交流も徐々に減りました。

統合失調パーソナリティ障害のまとめ

全体的には、若いころの自分には統合失調型パーソナリティ障害の特徴に当てはまってはいましたが、
現在ではそれほどでもないということです。

どこで得た情報かは忘れてしまいましたが、年を取ることで
人格障害の特徴が薄れるといった話を聞いたことがあります。
もっとも変化が大きかったのは、『考え方や話し方が細部にこだわり過ぎる』
『抽象的表現が多い、パターン化してる。 』の項目です。

前述のとおり、細部にこだわるところはむしろ今の自分の方が当てはまっていますが、
話し方や考え方がパターン化することはかなり減りました。

若いころは自己主張が苦手でしたが、今の私は自己主張が激しいですね。
180度変わりました。

いかがでしょうか。少しでも参考になったのであれば幸いです。
パーソナリティ障害の特徴や付き合い方がもっと広まり、
他の人間と異なる価値観を持った人が安心して生きていける社会になることを願っております。

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