仕事を辞めたい……。でも、会社が辞めさせてくれない。
退職することを伝えづらい。伝えたら殴られた、脅された。
今の会社を退職したいけれでも、様々な事情があり、
辞めることが出来ずに、つらく苦しい思いをされていませんか?
退職代行サービスに興味があるけれど、実態が分からないと、
不安で利用するのを躊躇ってしまいます。
「退職代行サービスを利用して失敗したケースやトラブルはないのか?」
「即日辞められるというのは本当なのか?」
私はこれまで、退職代行の記事をいくつか書いてきましたので、
他の人よりは少しは知識があります。
おススメの退職代行サービスを紹介したり、評判を紹介するだけでなく、
退職代行を利用して失敗したケースなど、負の面も紹介していきます。
『退職代行「辞める」を許さない職場の真実』という本の中には、
退職代行の実態が記されているので、気になる方は手に取ってみるといいでしょう。
私もこの本で退職代行のことを学びました。
目次
退職代行サービスとは?
そもそも退職代行サービスとはなんのでしょうか?
「会社を辞めたくなれば自分の口で辞めると言えばいいのではないか?」
「なぜ、お金を払って業者に任せなければいけないのか?」
退職代行サービスの実態を知らない方は、このような疑問を抱いているかもしれません。
「退職することを他人任せにする人間は無責任な人間だ!」
こういう意見もあるかもしれませんが、実態は正反対です。
無責任な人間は、勤めている会社にわざわざ「退職します」
なんて言わずに、黙ってバックレてしまうのです。
一方、真面目で誠実な人はこのような無責任な行動を取りません。
だからこそ、退職代行を利用しようという気持ちが芽生えるのです。
会社を辞められない理由は、ヘビーなものからソフトなものまであります。
「面倒だから業者に任せちゃえ」というソフトな悩みに対しては、
確かに「自分の口で退職することを伝えた方がいいのでは?」と私も思ってしまいます。
ただし、ヘビーな悩みに対しては深く同情します。
退職することを伝えると、以下のような対応をされ
仕事が辞められない状況に追い込まれてしまうのです。
退職できない理由
- 「過去の仕事のミスの補填をしろ!」と損害賠償の請求を示唆された
- パワハラ気質の上司から、物を投げつけられたり、殴られたりした
- 人手不足などの理由から、退職届を受け取ってもらえない
- 既に体調不良、メンタル不全になってしまい、自分で伝えられない
- 残業代を請求したいが、自分だけの力ではどうにもならない
こういった事情があるので、一人の力ではどうにもなりません。
退職代行にすがる気持ちは決して甘えではない、ということに気が付きます。
退職代行サービスの実態やトラブル
退縮代行サービスを使えば、必ず円満に退職できるのか?
という点に関して、ここから解説していきます。
私のブログと提携している退職代行サービスを行う業者は
ほとんどの場合、「退職率100%」という謳い文句を使って宣伝しています。
これが本当か否かは定かではありませんが、ツイッターなどSNSを見ても、
私が調べた限りでは、大きな不満を抱いている利用者をほとんど見たことがありません。
一方で、先ほど紹介した『退職代行「辞める」を許さない職場の真実』を
読んでみると、非弁業者の退職代行を利用して失敗し、
その後、弁護士(著者)が行う退職代行サービスを利用し、
無事に辞められたケースが紹介されていました。
ほとんどの場合はトラブルなく退職に成功していますが、
やはり例外はあるようです。
退職代行を行う業者には、弁護士が行うものと、非弁業者があります。
弁護士資格がないとできないこともありますので、そこをまず確認しましょう。
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非弁業者でも、労働組合ならば交渉可能な場合もあるようです。
上記のような悩みや希望がある場合は、
弁護士が行う退職代行サービスを利用するのがいいでしょう。
非弁業者の退職代行では、「我々にはこれは出来ません」と
公式サイトにしっかり記載されている場合もあります。
「非弁業者だからこそ、料金を安くすることが出来る。」
「非弁業者だからこそ、24時間対応が可能である。」
このような理由で、あえて非弁として退職代行を行っているようです。
前置きが少し長くなりましたが、ここから退職代行を利用して、
失敗した、トラブルが起きたケースを見ていきましょう。
これらは『退職代行「辞める」を許さない職場の真実』の中で
紹介されていたケースを要約したものです。
即日退職を信じて起きたトラブル
「即日退職可能!」といった謳い文句を使っている業者は多いですが、
本当に即日に退職することは可能なのでしょうか?
しかし、原則、即日退職することはできません。月給制の正社員の場合、
退職の申し入れの日から2週間を経過することによって、雇用契約が終了します。
引用: 退職代行「辞める」を許さない職場の真実
即日退職ができるのは、会社が即日退職に合意した場合に限るとのことです。
こういった事情をよく知らずに、「即日退職可能」の言葉に惑わされ、
退職に失敗したケースがあります。
退職代行に失敗したケース
転職先を決めた段階で退職代行を依頼し、即日辞められることを信じ、
翌日から転職先の会社で働き始めた。
ところが、退職代行を行った会社から連絡があり、
「退職は2週間後にしてくれ」と言われた。
クレームを入れたが、「即日退職は確約していない」
「料金3万円も返さない」と言われてしまった。
著者の小沢亜季子さんは弁護士で、非弁業者の退職代行を利用して失敗した人を
何人も救ってきたとのことです。
もし、非弁業者の退職代行が不安ならば、小澤さんに依頼するのも一つの手でしょう。
少し料金は高いですが、非弁業者より安心して任せることが出来ます。
記事の最下部のリンクからへ飛べます。
このように、数はそれほど多くなくても退職代行を失敗したケースはあります。
非弁業者にできることは限られているので、自分が退職する際に抱いている
悩みや不安、希望があるならば事前にしっかりと相手に伝えることが大切です。
ほとんどの業者は無料相談を行っているので、
依頼する前に自分の希望を伝えて、確認を取るのがいいでしょう。
退職代行サービスのメリット
トラブルや失敗したケースを聞くと、非弁の退職代行の利用を
躊躇ってしまうかもしれませんね。
でも、過度に心配しなくても大丈夫です 🙂
退職代行を利用して失敗したという経験をした人は少数で、
多くの人たちはサービスの内容に満足しています。
退職を検討するほど嫌な会社に居続ければ、ストレスが溜まり、
憂鬱な生活の繰り返しで、メンタル疾患になることだってあります。
少しのお金を払って退職の手続きを代行してもらえば、
つらく苦しい生活に別れを告げることができます。
その会社に残り続ければ、あなたの人生も破滅しますし、
ブラック企業が生き残り続けてしまうので、他の人も苦しむことになります。
発想を逆転させれば、退職代行サービスを使って(使わなくとも)
退職すれば、その会社は人手不足になり、いずれ倒産します。
ブラック企業をなくしていく、健全な企業だけを残す、という意味でも、
退職代行を使ってでもいいので、仕事を辞めたほうがいいのです。
退職代行サービスの最安値はどの業者?
ここからは退職代行を取り扱う業者を紹介していきます。
まずは、最安値はどの業者なのかを見ていきましょう。
※私が調べた限りの情報ですので、ここで紹介した会社がすべてではありません。
正社員 | アルバイト | |
退職代行J-NEXT |
20,000円 | 20,000円 |
29,800円 | 29,800円 | |
退職代行SARABA | 27,800円 | 27,800円 |
わたしNEXT | 29,800円 | 19,800円 |
男の退職代行 |
29,800円 | 19,800円 |
弁護士法人みやび | 55,000円 | 55,000円 |
50,000円 | 30,000円 |
最安値は20,000円のJ-NEXTですね。
ただし、利用料金の中には退職代行以外のサービスも含まれていることがあります。
例えば、「弁護士法人みやび」は非弁業者では行うことが出来ない、
金銭の交渉や損害賠償請求などにも対応できます。
万が一トラブルが起きても、弁護士を介していれば安心できます。
「退職代行Jobs」では、カウンセリングが受けられますし、
退職届や業務引継ぎ書のテンプレートが特典として付いてきます。
この辺りのことを次章で紹介していきます。
退職代行サービスのおすすめ業者を紹介
「退職代行なんてどの業者に頼んでも同じなんじゃないですか?」
私も退職代行について調べる前はそう思っていましたが、
意外にも同じサービスではなく、違いがあります。
大きな違いと言えるほどではないかもしれませんが、
差別化されていますので、そのあたりを紹介していきます。
差別化されているので、どの業者があなたに合っているかはなかなか分かりません。
退職する際の悩みや希望があるはずなので、それによっておススメの退職代行サービスが決まります。
とにかく安く利用できる退職代行サービス
J-NEXTは、実績や評判がよく分からないので少し不安ではありますが、
「仕事を辞めるのに出来るだけお金をかけたくない!」
という人には悪い選択ではないでしょう。
20,000円という安価で追加料金は一切ありません。
全額返金保証がありますし、悪くないと思います。
公式サイトも作りこまれているので、
興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか?
無料カウンセリングがある退職代行サービス
引用:「退職代行Jobs(ジョブズ)」で円満退職 / セラピストの顧問弁護士が監修
退職代行Jobsは無料カウンセリングが特典として付いてきます。
顧問弁護士の西前啓子さんも仕事の悩みを抱えていて、退職した経験があります。
そういう経験があるからこそ、仕事を辞めたいと考える人の気持ちが理解できるのでしょう。
西前さんはセラピストでもありますので、
「人生の目標を見失っている」
「自己肯定感が下がっている」
といった、退職以外の悩みを抱えている方に合っています。
退職届や業務引継書のテンプレートも貰えます。
『西前啓子が贈る「次の人生を手に入れるWebセミナー」』という
特典もありますので、心のケアが必要な人には圧倒的におススメできます。
弁護士が行う退職代行サービス
引用:即日円満退社ができる弁護士法人みやびの退職代行
私のブログと提携していのは、非弁の退職代行サービスが多いですのですが、
弁護士が退職代行サービスを行っている会社もありますので紹介します。
『弁護士法人みやび』は料金は高いですが、非弁業者ではできない
交渉などにも応じてくれますので、非常に心強いです。
非弁業者に不安を抱える方にもおススメできます。
女性や男性の悩みに特化した退職代行サービス
例えば、女性特有の悩みを抱えていて、それを理解してほしいという人には向いています。
転職お祝い金が最大5万円プレゼントされるという特典もあります。
メディア掲載実績も豊富で、日経新聞、朝日新聞DIGITALなどに
取り上げられたことがあります。
また、この2つの退職代行サービスにはサブスクがあるのが特徴です。
月額3,300円支払うことで、年間で2回退職代行が可能になります。
退職代行は何度も利用するものではありませんが、
退職しても、次の会社が自分に合っているかは分かりませんので、
サブスクを利用するのも一つの手でしょう。
労働組合に入っている退職代行サービス
引用:労働組合が運営する退職代行SARABA
退職代行SARABAは労働組合ですので、団体交渉権があります。
団体交渉権があると何が出来るのでしょうか?
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非弁業者の退職代行の利用を考えている方で、
これらの悩みを抱えている場合は、SARABAはおススメできます。
どうでもいいことですが、私は無類の猫好きなので、
猫がマスコットキャラクターになっているSARABAを応援したくなります 😛
実績がある退職代行サービス
引用:退職代行なら「EXIT」| 会社からの非常口はこちら
EXITは退職代行サービスの先駆者です。
だからこそ知名度は非常に高いですし、NHK、テレビ朝日、フジテレビ、
TBSなどにも取り上げられており、メディア掲載実績も豊富で優れています。
しかし、他の退職代行サービスより優れた点があるかというと、私にはそのようには見えません。
料金も競合他社より高めですので、あえてEXITを利用する理由はないように思えます。
先駆者であり実績もあるので、その点を重視する人にはEXITに向いているかもしれませんね。
退職代行サービス 最後のひとこと
毎日、会社に行く前には憂鬱な気持ちになり、会社に行けば上司にパワハラを受ける。
一度きりの人生を、つらく苦しい思いをしながら生きることはとても悲しいことです。
私は退職代行サービスを利用したことはありません。
しかし、退職代行は素晴らしいサービスだと考えています。
私は10代のころから精神疾患になり、働くことができませんでした。
家庭内には毒親が、病院にはヤブ医者がいて、
しかもその環境から逃れるすべがなく、病は悪化していきました。
その後、優秀な医師に出会ったことは幸運でしたが、
「現代の医学の力では君の病は治せない」と言われてしまいました。
それでも、コツコツと努力をしてブログの仕事ができるまでには回復しました。
私の経験から分かることは、ストレスが溜まる環境に身を置き続けると、
いつか必ず心も体も壊れるということです。
壊れてしまってから治るまでには、とても長い時間が必要になるかもしれません。
私のような経験をしてほしくなく、退職代行の記事を書くことを決めました。
退職代行は完ぺきなサービスではないかもしれませんが、
会社に対する不満が高く、苦しい思いをしているのであれば、
迷うことなく利用することをおススメします。
勇気を出して一歩踏み出し、退職代行サービスを利用して、新しい生活を始めてみませんか?
退職代行に関する記事をもっと読みたい方は、以下のリンクから読んでみてください。
▼『退職代行「辞める」を許さない職場の真実』
著者の小澤亜季子さんのツイッターと事務所のHPです。
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— 弁護士小澤亜季子(東京弁護士会所属) (@taisyokubengosi) June 4, 2020
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