うつ病になりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか?
責任感が強い人や完ぺき主義の人がなりやすいと言われていますが、
実態がどうなっているのかを調べてみました。
うつ病になる原因ははっきりとしていないようです。
性格だけでなく、その他の要因がきっかけでうつ病になることがあります。
うつ病経験者の私が調べたことや個人的な意見を紹介していきます。
目次
うつ病になりやすい人の特徴① 真面目で几帳面な性格の人
やはり真面目で几帳面な性格の人はうつ病になりやすいです。
他人からのお願いを断れなかったり、臨機応変な対応が出来ない人も
うつ病になりやすいと言われています。
そういう性格をメランコリー親和型性格といいます。
しかし、その性格を変えるべきかというとどうでしょうか?
真面目で責任感が強い人というのは、私は素晴らしい性格だと思います。
真面目過ぎたり責任感が強すぎることが問題であって、
そのような性格そのものが悪いというわけではないように思えます。
自分の性格を変えることも簡単ではありません。
何か別の手法でストレスを軽減させる方がいいのではないでしょうか。
やはり、規則正しい生活や定期的に運動すること、朝日を浴びることなどが大切です。
今の自分の心が健康であっても、常にケアを怠らないことが重要だと思います。
特に睡眠が重要です。不眠症になると体と心に支障をきたします。
大きな問題になる前に対策を取らないといけません。
うつ病というのは性格だけが原因でなるものではありません。
その他のストレス要因がきっかけでなることがあります。
配偶者との死別や受験の失敗などの挫折経験は精神的ショックが大きいです。
性格さえどうにかできれば、うつ病にならないという考えは間違っています。
また、近年では「新型うつ病」や「非定型うつ病」と呼ばれるうつ病が出てきています。
これらのうつ病になる人は、メランコリー親和型性格とは異なる性格をしているのです。
決して几帳面とは言えず、他人に対する配慮があるとも言えない、
自己中心的な性格だと言われています。若い男性に多いようです。
うつ病になりやすい人の特徴② レジリエンスがない人
レジリエンスとは心のしなやかさのことです。
復元力とか弾力と言われることもあります。
正確な定義は分かりませんが、何か挫折してもそこから這い上がる時間が早い、
物事をあまり深く考えすぎないということでしょうか。
楽観的な性格、何か不快な出来事があっても「まあいいか」と受け流す能力。
こういうレジリエンスに長けている人はうつ病にはなりづらいです。
そういわれてもすぐにレジリエンスを伸ばすことはできませんよね。
不思議なことですが、私の場合は特に何もしなくてもレジリエンスを高め、楽観的な性格になりました。
やったことといえば瞑想したり、自己啓発関連の本を読み漁ったことですが、
それらの効果かと言われると自信はありません。
認知行動療法などを行い、自分の考え方の癖を正すことで
レジリエンスを高めることが出来るかもしれませんね。
うつ病になりやすい人の特徴③ 物事を悲観的に考えてしまう人
ネガティブな性格で、常に悲観的に考えてしまう人はうつ病になりやすいです。
しかし、この性格も悪いとは言えません。
悲観的というのは表現を変えれば「慎重、安全、確実」を重んじるということです。
楽観的な人が「必ず上手くいく!心配することなんて何もない!」と言っても
悲観的な人が「でも、こういうリスクがあります。大きな被害が出てしまいます。」と
指摘することによって、上手にバランスをとることが出来るのです。
その計画が上手くいかないことを考えることで、リスクを減らすことが出来る。
そのことを考えれば悲観的な性格も悪いとは言えません。
確かにストレスが多い職場では苦労することが多く、うつ病になる確率も高いでしょう。
悲観的な性格の良い部分を生かしながら、健康に生きていければいいですね。
うつ病になりやすい人の特徴④ 男性より女性の方がうつ病になりやすい
女性は男性と比べて2倍程度、うつ病になりやすいです。
これは日本だけではなく、世界的な傾向です。
女性が罹るうつ病には以下のものがあります。
・月経期はPMS症候群 ・妊娠期はマタニティーブルー ・出産後は産後うつ ・更年期は更年期うつ |
女性ホルモンの変動が原因で、うつになることが多いようです。
その他にも仕事と育児、家事や介護を一人でこなさなければいけないという点。
男性も協力する人が増えてきてはいますが、まだ十分だとは言えません。
人間関係でのトラブル、男性優位の社会の中で生きていくこと、老化によるストレスなど、
男性と比べてストレスの種が多いのかもしれません。
しかし、男性がうつ病にならないわけではありませんし、
うつ病であっても病院を受診しない人もいます。
うつ病であることを認めたくない、単に病院が嫌いである。
どのような理由かは定かではありませんが、受診しない人がいるようです。
私の経験だと、一般の精神科でも入院していた時の病院でも、
男女比はさほど変わらないように感じました。
うつ病になりやすい年齢はあるのでしょうか。
男性は40代が最も多くいですが、その他の年代と比較して突出しているとは言えません。
女性は40代が多く、60代後半〜70代でもうつ病の方が多くいるようです。
うつ病になりやすい人の特徴⑤ うつ病の遺伝的要因について
昔、天才について調べていた時に分かったことですが、
精神疾患と遺伝は関係あるようです。(天才に精神病を患った人は多い)
特に統合失調症では、両親ともに統合失調症だった場合、
その子供が統合失調症になる確率は50%だということです。
統合失調症の発症率は1%程度ですから、遺伝との関係は明らかです、
それではうつ病と遺伝とはどのくらい関係あるのでしょうか。
八王子メンタルクリニックのHPの内容を引用させていただきます。
うつ病の原因として、遺伝的要因があるといわれてます。
しかし、一卵性双生児の場合、二人ともがうつ病になるのは約40%といわれています。
遺伝というよりも、性格や考え方の傾向などの、うつ病になりやすさが
受け継がれていると考えられています。
遺伝的要因は、何かしら影響はあるものの、ストレスなどの他の要因が複数からみあって、
うつ病を発症していると考えられていますので、あくまでも発症のリスクの一つとみられています。
引用:八王子メンタルクリニック
関係はあるが、それより他の要因によってうつ病を発症するとのことです。
過度に心配する必要はないのでしょう。
今回はうつ病になりやすい人の5つの特徴を解説してきました。
「自分だけは大丈夫」といった根拠のない自信は危険です。
私も自分が精神病になるとは全く思っていませんでした。
その影響もあり、受診が遅れ、治療にも時間がかかってしまいました。
特徴に当てはまった方もそうでない方も、日ごろから心身の健康には
十分に気を付けて、健康な生活を送っていただきたいと思います。
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