【書評】スタンフォード式最高の睡眠|迷うことなく読むべき名著

今回は「スタンフォード式最高の睡眠」のレビューを行います。

本書は世界一の睡眠研究所と称される、スタンフォード大学睡眠研究所で
30年近く研究してきた著者の知見が語られています。

睡眠を取ることのメリット、デメリット。
質を高める方法、睡眠に悪影響を及ぼすこと。

小難しい話は少なく、実用性と即効性が重視されている内容ですので、
今すぐ質の高い睡眠が必要な方に向いています。

冒頭に「根拠なき話は書かない」と宣言されているので、
科学的根拠に基づいた研究の成果を本書から学べますよ。

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『スタンフォード式最高の睡眠』のレビュー

本書は、睡眠の基礎知識から、質の高い睡眠を取ることのメリット、
そして睡眠負債を抱えることのデメリットが語られています。

一部グラフなどが使われていますが、主に文章で解説されています。

専門家の本にありがちな小難しい表現は少ないので、誰でも気軽に読むことが出来ます。

漫画版も出版されていますが、本書を手に取ることをおススメします。
漫画版は内容が省略されていますし、漫画である必要性が感じられません。

最初の90分のノンレム睡眠を深くとることが最も大切ということを
著者は強く主張されています。

睡眠は量よりも質を重視することが大切であり、
特に最初の90分の睡眠が、カギを握っているとのことです。

質を高めるための方法がいくつも書かれています

具体的には、体温の調整や就寝前の過ごし方。
お風呂に入る時間帯やお湯の温度も睡眠に影響を与えます。

就寝前の過ごし方が重要で、光が睡眠に与える影響なども書かれています。
スマホを操作していると睡眠の質を下げるということは、私のブログでも何度も紹介してきました。

質の高い睡眠を取った時に、どれだけ仕事のパフォーマンスが高まるかも書かれています。

興味深かったのは、バスケットボールの選手が質の高い睡眠を取るようになってから、
シュートが入る確率が劇的に高まったという話です。

控え選手より主力選手の方が寝具の選び方など、
睡眠に対するこだわりが強いという点も興味深かったです。
一流の選手は、感覚で睡眠の重要性が分かるということでしょうか。

スポーツ選手に限らず、質の高い睡眠を取ることで仕事のパフォーマンスを
高めることになるので、本書はどんな職業の人にもおススメできます。

気を付ける点は、質の高い睡眠を取り続けなければいけないということです。

2~3日程度では効果は乏しいですし、質の高い睡眠を取ることを止めてしまえば、
仕事のパフォーマンスは元に戻ってしまいます。

昼寝を取らざるを得ない状況になった場合の対処も書かれていますし、
明日までに仕上げなければいけない仕事があったときにも、
徹夜するより効果的な睡眠方法も書かれています。

一方で、質の低い睡眠を取り続けることの危険性も書かれています。

自律神経の乱れ、それによる頭痛やストレスなどの体調不良、
最悪の場合、精神疾患になることもあります。私自身がそうでしたので。

本書の難点は、重度の睡眠障害を抱えている人が本書を読んでも
睡眠の問題の解決にはつながらないことです。

私自身、重度の睡眠障害に苛まされてきましたが、
本書の内容だけでは治すことは不可能だと思います。

やはり、精神科で処方された薬を服用しつつ、
本書の内容を併用して実践するのがいいです。

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睡眠障害である私の経験との相違点

最初の90分の眠りが重要だということは分かっても、
その90分がどれだけ深く眠れているかを知るのが難しいです。
体感ではなかなか分かりません。睡眠アプリを使えば分かるのでしょうか。

起きたときに分かるのは、ぐっすり眠れたのかそうではなかったのかということだけです。

それから「睡眠は量より質が大事」と書かれていますが、
量と質は二者択一ではないと思います。

少なくとも私の場合は、たくさん寝て日中の体調が悪かったという経験はありません。
逆に睡眠時間が短い時は、確実に日中の体調が悪くなります。

睡眠の時間が短いと体調が悪くなり、長ければ体調不良にはならない、
というのが長年睡眠障害で苦しんできた私の実感です。

つまり、量が質を勝るのではないかということです。
あくまでも私の経験による意見に過ぎませんが。

本書でも、最低でも6時間の睡眠を取ることを推奨していますので、
睡眠は、質と量の両方が大切であるということは間違いありません。

本書は睡眠に関する情報が網羅されていますし、
睡眠研究の最先端であるスタンフォード大の研究に基づいた情報ですので、
この本を読めば間違いなくあなたの睡眠の質は高まります。

仕事や勉強のパフォーマンスが高まることを考えれば、
現在、不眠とは言えない人であっても本書を読む価値はあります。

睡眠障害の方は先ほども述べましたが、専門医の下で薬を使用しながら
本書の内容を実践しましょう。睡眠薬は根本的な問題解決にはなりませんので、
いつかは睡眠薬に頼らなくても眠れるようにしなければいけません。

そのためには本書をじっくり読んで、学んで、実践する必要があるのです。

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