今回は『SLLEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 』のレビューを行います。
本書は睡眠の問題を解決する21の方法が掲載されています。
そのどれもが誰でもすぐに実践できるものなので、
きわめて実用的であると言えます。
睡眠不足に悩まされている方におススメの一冊になっていますので、
その内容を詳しく紹介したいと思います。
『SLLEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 』のレビュー
CHAPTER1は「睡眠は人生の全てを左右する」という題なので、
著者の睡眠に対する、あるいは本書に対する情熱が伝わってきます。
著者のショーン・スティーブンソンさんは大学生の頃に、
退行性骨疾患および退行性椎間板変性症だと診断され、
それから非常に苦しい療養生活を強いられることになります。
しかし、そこから健康に対する意識が高まり、とりわけその中でも
「睡眠」に対して本気で学ぶようになったのです。
本書を読むとその「本気度」がよく伝わってきます。
「睡眠とは何か」「なぜ睡眠が大切なのか」という疑問に次々に答えていってくれます。
21のCHAPTERに分けて解説されていて、そのCHAPTERの最後には
まとめが掲載されているので、非常に読みやすくなっています。
図やイラストは少なめで、文章による解説がほとんどですが、
読みやすいので全く苦になりません。
カフェイン、光、運動が睡眠に影響を与えるといった多くの睡眠の
専門書で触れられているテーマはもちろんのことですが、
睡眠に適した寝室の作り方や、ダイエットやマッサージ、
瞑想や寝具に関することまで書かれています。
私はそのすべてを実践したわけではありませんが、
それらの知見が、寝不足に悩まされている方を助けることは間違いありません。
CHAPTER15の「最高の睡眠は寝るときの姿勢で決まる」の内容は
なかなか興味深いものでした。
6つの寝る姿勢を、図を使いながら解説していて、
それぞれの姿勢の特徴が描かれています。
とはいえ「最高の睡眠は寝るときの姿勢で決まる」は
さすがに言いすぎだとは思います 😛
運動が睡眠に与える影響はかなり詳しく書かれています。
運動する時間帯やその運動の内容について解説されています。
睡眠不足が運動不足を招き、運動不足が睡眠不足を招くという
関係になっているのは新しい発見でした。
運動を続けることで、睡眠の悩みが解決されるということなのです。
「脂肪過多が睡眠を阻害する」の内容も驚きでした。
太りすぎが体に良くないことは分かりますが、
睡眠にも大きな影響を与えているのはよく知りませんでした。
「痩せたいなら夜遅くにものを食べてはいけない」という記述があります。
心当たりがある方は本書を読んで、ダイエットに励み、
睡眠の質を高めてみてはいかがでしょうか。
睡眠に関する情報が多岐にわたっているので、本書を読むだけで
寝不足を解消したり、仕事や学習のパフォーマンスを上げることが可能です。
自分の体に合った寝具を選ぶことの重要性も
知らない人は多いのではないでしょうか?
枕やマットレスの選び方についても触れられていますので、
寝具の知識がない方にも本書はおススメできます。
睡眠薬やサプリメントのことを知りたい方もいる方と思いますが、
本書には睡眠薬の記述はありません。
睡眠薬が必要と感じるくらいまで、睡眠の質が悪化しているのであれば、
病院へ行き医師と相談するのがいいでしょう。
睡眠サプリメントに関しては少し触れられていますが、
やはり、生活習慣の見直しを先に行うべきだと書かれています。
薬やサプリは最後の手段として考えた方がいいでしょう。
ひとことで寝不足だと言っても、その原因は人によって異なります。
しかし、本書の内容は何度も述べているように多岐にわたって書かれているので、
あなたの睡眠の問題もきっと解決してくれるはずです。
迷うことなく本書を手に取り、読んでみてください。
必ず、質の高い睡眠がとれるようになれますよ。
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