エレキベースとは4本の弦で構成されている弦楽器です。
ピックで弦を弾くと低音が鳴り、ドラムと共に曲のリズムを形成する重要な楽器です。
ピックを使わず指で弾くこともよくあります。
エレキベース単体ではなく、アンプを通して演奏します。
ベースのチューニングを覚えよう
ベースの開放弦は、4弦から順にE1-A1-D2-G2とチューニングされています。
実音は1オクターブ下です。通常は楽譜にそのことが記載されるのですが、
ベースやギターの場合は暗黙の了解となっています。
4弦を長2度下げることがあります。これをドロップDチューニングといいます。
(4弦がE→Dになるため)
ベースの基本な演奏方法
ベースは基本的にコードのルートを弾きます。
デュレーション(音の長さ)に注意してください。
伸ばす音と切る音の違いをしっかりと意識するべきです。
8分音符で音を刻んでいくときにはデュレーションを短くしてみましょう。
グルーブ感が生まれるのが分かるはずです。
普通→デュレーション短めの順です。
それでは単純すぎると感じたら、1オクターブ上のルート音や
完全5度の音も加えて弾いていくのがいいでしょう。
次のコードのルート音に順次進行させて、なめらかに進行させることがあります。
そのときには半音の進行が使われることもあります。
ベースのフレーズに休符や別の音を入れる
次に紹介するフレーズはベースを1拍目のみに入れて空間を作ります。
その空間を他のパートのフレーズで埋めていくのです。
特に初心者は音を詰め込もうとする意識が強すぎる傾向があります。
あえて休符で空間を作り、そこを別のパートで音を埋めていくという感覚も大切です。
ここではベースのフレーズの始まりの音を2度ずらして
さらにスライドさせてみました。
スライドとは、ピックで弦を鳴らすのではなく指を滑らせて音を鳴らす奏法です。
3度や7度の音も入れてフレーズを作ってみましょう。これだけでも単調さはなくなります。
バラードのベースのフレーズです。
ドラムのフレーズを意識しながら考える必要があります。
休符や16分音符をうまく活用していきましょう。
※全てのパート掲載すると見づらくなるので主要パートの譜面のみを掲載しています。
ギターと同様にリフを入れることもあります。
リフとはリフレインの略称で同じフレーズが繰り返し使われること
又はそのときのフレーズそのもののことをいいます。
ベースの様々な演奏方法
スラップ奏法とは親指で弦をはじく奏法のことです。
ベースのソフトの中にもSlap-bassという名前で入っています。
普通にピックで弾くのとは少しニュアンスが異なりますので、
その場面に最もふさわしい演奏方法を選ぶ必要があります。
ベースにもドラムと同様にゴーストノートがあります。ドラムと違い楽譜に表記されることはありません。
ゴーストーノートを入れるとグルーブ感が生まれます。
上の図は前の音と次の音の中間点にゴーストノートを入れた図です。
ベロシティを下げすぎてしまうと聞こえなくなるので気を付けましょう。
ゴーストノートなし→ありの順になっています。
波形によって表情が変わるシンセベース
シンセベースといっても様々な音色があるので、
一概にどういう音がするとは言えません。
シンセサイザーでは使用する波形によって音色は大きく変わります。
シンセベースに最も多く使われる波形はノコギリ波(Sawtooth)だと思います。
他にもサイン波(Sine)や矩形波(Square)も使われることがあります。
※矩形波は「くけいは」と読みます。
シンセベースの音色はブリブリなベースとかゴリゴリなベースといった表現がよく使われます。
8分音符で1オクターブずつ交互に演奏するシンプルなパターンで
ダンスミュージックによく使われます。
ベースとキックは関係性は大切です。
私が昔読んだ本の中ではベースとキックは重ねたほうがいい効果が表れると
記載されていましたが、一概にそうとも言えないと思います。
次のフレーズはキックとベースのタイミングを微妙にずらしたリズムパターンです。
これがグルーヴ感を生み出すことがあります。
次のフレーズは少し広い音域を使っています。
ルートとP5を軸にしながら3度と7度の音を上手に使ったフレーズです。
譜面では分かりませんが、デュレーションには気を使いましょう。
それによってグルーブ感が大きく変わります。
次は休符を生かしたフレーズです。先ほどよりも音域は狭いですが
ベースラインをあまり目立たせたくない時にはいいでしょう。
ドラムの作曲『リズムパターン』を覚えよう!!【編曲初心者講座】
最後のひとこと
低音で楽曲を支えるベース、エレキとシンセの両方を解説しました。
様々なフレーズを紹介できたかなと思いますがいかがでしょうか。
ベースは楽曲の中で目立ちにくい存在ですが
やはりなくてはならない楽器ですから、常にかっこいいフレーズは求められていませんが
やはりしっかりと作りこむのがいいでしょう。
全てのフレーズにいえますが、手を抜いてしまえばその程度の楽曲に成り下がりますので
無駄な音を一つもなく、全ての楽器が融合し素晴らしい音楽が作り出されるという意識を持ちましょう。
この記事へのコメントはありません。