イントロの作り方の3つのコツ!最初に出てくるという考えを捨てる

イントロはサビに次いで、あるいはサビと同様に
その曲の象徴にもなりうる重要な存在です。

最初に出てくるフレーズがいまいちだとその後の展開に期待を持たれません。

それに対して、素晴らしいイントロを作ることが出来れば
その地点で聴衆の気分を高揚させることが出来ます。

そこで今回はイントロ作りで苦労した私が編み出した、イントロの作り方のコツを紹介します。

イントロの作り方① JPOPの基本構成を知る

ライブでも歌番組でもイントロが流れた瞬間に
聴衆が大きな歓声を上げるのを聴いたことがあると思います。

それだけ重要な役割を担っているということです。

「クイズ・ドレミファドン!」というイントロだけを聴いて
その曲名を当てるクイズ番組が存在しているくらい
イントロは曲の象徴として聴衆の印象に強く残るのです。

ですからイントロと聞くと「曲の最初に出てくる」と考える人は多いでしょう。

しかし、イントロの前にプリイントロが出てくることもありますし
最初のサビの後、そして最後のサビが終わった後にも
イントロと同じフレーズが現れることもあります。

イントロの作り方のコツを知るためには、まずJPOPの楽曲の構成を学ぶことです。

まずはJPOPでよく使われる基本的な楽曲な構成を覚えましょう。

イントロ→Aメロ1→Bメロ1→サビ1→Aメロ2→Bメロ2→サビ2→間奏→
(Dメロ)→落ちサビ→サビ3→アウトロ

これは簡略された構成になっていますが、これで大まかな流れを理解しましょう。
括弧内のDメロは省略されることがあります。

続いてコンペのデモ音源などで使われる構成である『ワンハーフ』について見てみましょう。

イントロ→Aメロ1→Bメロ1→サビ1→間奏→(Dメロ)→落ちサビ→サビ3→アウトロ

ワンハーフは先ほどの構成から2回目のAメロ、Bメロ、サビを省略した構成になっています。

次からはもう少し詳しい構成について解説します。
実際の楽曲もこの構成が使われているので参考にしてみましょう。
2パターン紹介します。

(プリイントロ)→イントロ→Aメロ1→Bメロ1→サビ1→(イントロ同)→Aメロ2→Bメロ2→
サビ2→間奏→
(Dメロ)→落ちサビ→サビ3→アウトロ

間奏の後の展開は様々あります。

間奏→Bメロ3→サビ3→アウトロ(イントロ同)

新たに加えられたのがプリイントロイントロ同の2つです。

イントロの前にプリイントロが使われる場合があります。
プリイントロとはメインのイントロの前にあるフレーズのことです。
プリイントロが使われている曲をいくつか紹介します。

AKB48の「ポニーテールとシュシュ」

例えばAKB48の「ポニーテールとシュシュ」では
最初のピアノのフレーズがプリイントロで
その後のイントロのメインフレーズはシンセブラスで作られています。

他には平野綾「LOVE★GUN」があります。

プリイントロでは、少ない音色で落ち着いた雰囲気にして
歪み系のギターがメインフレーズになっています。
対してイントロではシンセのフレーズがメインにして盛り上げています。

B'zの「Liar! Liar!

B'zの「Liar! Liar!」がではプリイントロがシンセのフレーズで
イントロがエレキギターのフレーズになっています。

このようにプリイントロとイントロでは全く別のフレーズになっていて
使用する楽器が異なっていることは珍しくありません。

プリイントロの存在は必須ではないので、必要なければ省略しても構いません。

構成の話に戻ります。

最初のサビの後に出てくる2つめの※印の「イントロ同」とは
イントロと同じフレーズがそこで出てくるということです。

「イントロ同」は私の造語ですので一般に使われている言葉ではありません。

最後のアウトロのところにもイントロと同じフレーズが使われることがあります。
これは多くの曲に当てはまるので自分の曲を作るときにも参考になるでしょう。

それに対して尾崎豊の「I LOVE YOU」のように
イントロと最初のサビ後に出てくるフレーズが違う曲もあります。

この構成は少数だと思いますが覚えておくといいでしょう。

また、最初のサビ後の間奏にはもっと短いフレーズが使われることもありますし
省略されている場合もあります。

これらはイントロのフレーズを作る際に大きなヒントになります。

▶今までに投稿した『JPOP編曲講座』の記事はこちらから読めます。
【JPOP講座】最後のサビの編曲は力を溜めてから爆発させろ!

イントロの作り方② サビを先に作ってから考える

私が作曲や編曲の勉強を始めたときに最も苦労したのがイントロの作り方でした。

当時の私は「イントロとは曲の最初に出てくるものだ」と思い込んでいたため
何も手掛かりがない状態でイントロを作っていました。

せっかく良いイントロのフレーズを思いついたと思っても
その曲の雰囲気に合わないとかAメロに上手くつながらないという問題が起きました。

色々と悩んで思い付いた解決策を以下に紹介します。

まず全体の構成を考えて、サビのアレンジだけを先に行います。
サビの後にイントロと同フレーズが来ることがあるので

「このサビの後に自然とつながるようなフレーズはどういうものか」

というふうに考えるようになったのです。

イントロが曲の最初に出てくるという考えを持ってしまうと
何も手掛かりがない状態でフレーズを作ることになり苦労します。

そこで「曲の冒頭のイントロを作る」という考えから
「サビの後のフレーズを作る」という考えに切り替えることで
はるかに上手にイントロが作れるようになったのです。

これが正しいイントロの作り方というつもりはありませんが
私はこのやり方でイントロ作りがかなり上達しました。

超おすすめのやり方ですので、ぜひ、みなさんも試してみてください。

あまり自然とは言えないイントロの作り方も紹介しておきましょう。

例えばイントロの最初のコードがF(Ⅳ)でサビの最後のコードがC(Ⅰ)だった場合
サビ後のイントロ同フレーズがワンテンポ遅れてしまいます。

例えば、Dm7→G7→C→F→G7というコード進行があった場合、
Dm7→G7→Cでサビが終わり、Fからイントロと同じフレーズが入ります。

これが悪いというわけではありませんが、ワンテンポ遅れ、流れが途切れてしまうことがあります。

それに対して、サビの最後のコードとイントロの最初のコードを合わせておくテクニックがあります。
イントロの最初のコードとサビの終わりのコードがCならば、サビが終わった瞬間にイントロのフレーズに
自然に展開させることが出来るのです。

ぜひ、試してみてください。

それではサビの最後とイントロの頭のコードが一致している曲を紹介しましょう。

Superfly の『愛をこめて花束を』

・スピッツの『空も飛べるはず』

これらの曲は一回目のサビの直後にイントロと同じフレーズが出てきます。
非常にスムーズにつながれていることに注目しましょう。

サビの最後のメロディー、つまりボーカルの最後のメロディーと
イントロのフレーズの最初のメロディーが重なることがあります。

それがこの構成の特徴と言えると思います。

ただし、半音などでぶつかって音が濁ってしまうことも考えられるので
その点は気を付けましょう。

【アレンジ付き】王道進行と派生したコード進行を詳しく学ぼう!!


【音楽理論書】『コード編曲法 ~藤巻メソッド~』をレビュー

イントロの作り方③ サビのメロディーを活用する

次はイントロにサビのメロディを生かすテクニックです。

イントロにサビのメロディが使われることがあるのですがまったく同じフレーズではなく
その後のAメロに繋げるために後半のほうを少し変化させます。

これも有効なテクニックだと思いますが
イントロでいきなり曲の一番重要なサビのメロディを出してしまうのは
少しもったいない気がします。

その後も2~3度同じフレーズが出てくることもあるので
あまりやりすぎるとくどくなる可能性があります。

曲の最後の4小節をそのままイントロとして利用するアレンジもありますが
これもあまり良い構成とは思いません。

イントロはその曲の象徴にもなりうる重要な存在ですから
楽をしようと考えずにしっかりと作るほうがいいでしょう。

少し変わったイントロを紹介します。

福原美穂「未來 -MIRAI-」

福原美穂の「未來 -MIRAI-」ではイントロのピアノフレーズが
演奏されたままAメロに入っていきます。

つまり、Aメロのピアノのバッキングがそのままイントロになっているということです。

シンプルでいいアレンジだと思いますので覚えておくといいでしょう。

▶今までに投稿した『JPOP編曲講座』の記事はこちらから読めます。

【音楽理論書】『DTMerのためのド派手なバンドアレンジ』をレビュー

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