曲の最後はイントロと同じでいいのか?【曲の最初と最後の作り方】

あなたは名曲を作れるようになるためにどのようなことを学習していますか?

コード進行や転調を学ぶことは当然ですし
各楽器の特徴を覚えるのもエフェクトの使い方を覚えるのも大切なことです。

しかし、このような作曲や編曲の勉強をしていても楽曲の構成まで
しっかり学んでいる人は少ないのではないでしょうか?

イントロの作り方とか間奏の作り方というものが分からず
どうしたらいいのか悩んでいる人も多いでしょう。

今回はそんな悩みを抱えたあなたのために
イントロとアウトロの関係性と作り方のコツを紹介します。

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楽曲の全体像を把握することが先決すべき課題

イントロやアウトロの作り方を知りたければ
まず最初に楽曲全体の構成を学ぶことです。

おそらくあなたは、イントロは曲の一番最初に出てきて
アウトロは曲の最後に出てくると思っているはずです。

間違いではありませんが実際はもう少し複雑な構造になっています。

例えば、イントロと同じフレーズが最初のサビの後や
アウトロにも使われることがあります。

イントロのフレーズにサビのメロディーが活用されている場合もあります。
これも非常に重要な点ですので必ず覚えてください。

これらのことはプロの曲を研究してみれば分かると思います。
ただ、何も考えずに曲を聴いていても気づかないこともあります。

プロの曲を研究するときにはこれらのことを意識して
集中して聴くことがとても大切です。

前述のようにイントロと同じフレーズが曲中に数回出てきます。

イントロとアウトロは同じフレーズでもいいのですが
注意すべき点がいくつかあります。

まず、フレーズの後半部分は全く同じというわけにはいきません。

なぜなら、イントロはその後Aメロに進みますので
Aメロに上手くつながるように作る必要があります。

それに対してアウトロは曲を終わらせるので
そのためのフレーズを用意しなければいけません。

ですから、イントロとアウトロはまったく同じというわけにはいきません。

他にも注意点があります。

前述の通り、イントロはサビのメロディーを利用して作られることがあります。

それ自体は問題はありませんが同じフレーズが曲中に数回出てきてしまうと
曲が単調になり、リスナーに飽きられやすくなります。

イントロも、サビも、サビ後のフレーズも、アウトロも
全て同じフレーズだったらさすがに食傷気味になるでしょう。

優れた楽曲というのはただ美しい旋律を作ればいいというわけではなく
リスナーに飽きさせないように様々な工夫を施す必要があるのです。

アウトロはどのように作ればいいのか?

「終わりよければ全てよし」という言葉があります。

この言葉は正しいとも間違っているとも言えません。

音楽に限った話ではなく、映画や小説でも
終わりだけよくてもクオリティが高い作品とはいえません。

当たり前のことですよね。

ただし、イントロから最後のサビまで順調に進められてきたとしても
最後のアウトロがイマイチな出来だとやはり物足りなく感じてしまいます。

音量がだんだん小さくなっていく、いわゆるフェードアウトして
終わらせる曲がありますが、個人的にはあまり好きではありません。

こういう曲はライブのときはどうするのでしょうか?

「いい曲が聴けて良かった!」

という気持ちに私はなかなかなれません。

逆にキメフレーズが使われて終わる曲は
気分すっきり曲が締めくくられる感じがします。

キメフレーズとはほとんどまたは全てのパートが同じリズムで
演奏させる編曲のテクニックです。

良い例をプロの曲から学んでみよう!

ここからはプロが作った曲の中から参考になる曲を
いくつか選びましたので興味があれば聴いてみてください。

Guns N' Roses 「Welcome to the Jungle 」

Guns N' Roses (ガンズアンドローゼズ)の

「Welcome to the Jungle 」では

イントロからアウトロまでの流れも完璧だと思いますし
アウトロでもボーカルを含むすべてのパートでキメフレーズを使い
非常に上手く締めています。

参考になる点がたくさんあるので是非聴いてみてください。

GLAYの「More than Love 」も同様にキメフレーズで終えてます。

MOON CHILDの「ESCAPE」では
最後のサビの最後のフレーズを繰り返した後にアウトロに入ります。

それまでに1度も出てこなかった新しいフレーズが出てきて
曲を盛り上げてくれるこの曲のアレンジは非常に優れていると思います。

曲の終わり方があまり上手くない曲もあります。

プロが作った曲を反面教師にする

それではプロが作った曲の中から悪い例を挙げてみましょう。

「プロが作った曲に悪いところなんてあるの?」

このような疑問を持たれたかもしれません。

その答えとしては

「めちゃめちゃあります」

です。

音楽業界は実力主義とはいえないので

「作りが甘い」

と感じる作品に出会うことはよくあります。

プロが作ったといっても全てが名曲というわけでは全くないのです。
そういうところを研究して反面教師にするのがいいでしょう。

誤解がないように言っておきますがこれから紹介する曲が
駄作だといっているわけではありません。

メロディーがキャッチーだったりいいところはあります。
あくまでも曲の構成がやや単調になっているということです。

スピッツの「チェリー」

スピッツの「チェリー」は現代でも愛されている名曲です。

私も大好きな曲ですが、短所もあります。
この曲はアウトロが存在せず、最後のサビが終わったところで曲が終わります。

あまり気にならないという人もいるでしょうが
これはリスナーに対してやや唐突に終えた印象を与えてしまいます。

例えば、友人達と楽しく話していたら突然その友人の一人が
何も言わないまま帰ってしまったらあなたはどう思うでしょうか?

簡単な挨拶でもいいから声をかけたほうがいいでしょう。

アウトロは特に長いフレーズが必要とされているわけではありません。
短くてもいいので曲の締めくくりにふさわしいフレーズを用意しましょう。

SKE48「アイシテラブル!」

SKE48の「アイシテラブル!」は楽曲は構成が単調になっています。

上の動画はshort versionになっています。
サビとサビ後のフレーズが同じになっているのは確認できます。

イントロのフレーズそのものは悪くないのですが、
このフレーズがイントロ、サビ1とその直後のフレーズ
サビ2と最後のサビ、さらにアウトロでも使われてます。

あまりにも多すぎると思います。 

これだけ多用してしまうと曲が単調で平たんに
感じられますので避けるのが賢明でしょう。

同じSKE48の「パラオはエメラルド」でも同様の問題を抱えています。
こちらの曲のほうが単調さはあまり感じません。

印象的なイントロを作るのは大変なので
楽をしたい気持ちは分かります。

ただし、やはり多くの人々に愛される音楽というのは
手間ひまかけて作られているのです。

試行錯誤を繰り返して作りこむことが大切です。

最後のひとこと

クオリティの高い曲を作るためにはキャッチーなメロディーを
作り出せばいいというわけでないのでなかなか大変です。

今回のテーマでもあるイントロやアウトロの作り方も非常に大切なのです。

イントロはその曲の最初に出てくるフレーズで
曲の象徴にもなりうる存在です。

アウトロも曲を締めくくるための重要な存在ですので
どちらも頭を使ってよく作りこむ必要があるのです。

初心者の方は、最初はなかなか上手く作れないかもしれませんが
正しい努力をして経験を積めば必ず上達するので
恐れることなく向上心をもって作曲に取り組んでいただきたいと思います。

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