初心者の音楽理論|インターバル(音程)はコード理論とセットで覚える

インターバルとは、ある2つの音の距離のことをいいます。
短3度とか完全5度という表現を見たことある人もいるでしょう。

インターバルを学ぶときの問題点としては

「何のためにに学ぶのかがよく分からない」

ということや

「音を聴いたりして学ぶのではないので面白くない」

ということでしょうか。

インターバルの知識を身に付けるとコードやスケールや
テンションの勉強をする際に大きく役に立つのでしっかり学ぶことをオススメしてます 🙂

避けては通れぬ音楽理論の基礎と言ってもいいでしょう。

今回の記事ではインターバルをコード理論とセットで解説します。

そのほうが楽しく効率よく学べるからです。

今までに投稿した『初めての音楽理論』の記事はこちらから読めます。

インターバルの種類を確認しよう

インターバルには長音程、短音程、完全音程、増音程、減音程があります。

他にも重増音程や重減音程がありますがめったに使われないので
とりあえず気にしなくていいです。

インターバルは日本語だけではなく英語の呼び方にも慣れる必要があります。
以下に記しておきましたので覚えましょう。

・長 = M(メジャー)
・短 = m(マイナー)
・完全 = P (パーフェクト)
・増 = aug(オーグメント)
・減 = dim(ディミニッシュ)

音程 = インターバル

長音程ならば「メジャーインターバル」と呼ぶということです。

根音 = R(ルート)。コードやスケールの基となる音のことです。
G7ならG(ソ)がR(ルート)になります。これも大切なので必ず覚えましょう。

数字も英語で読むことがあるので覚えておきましょう。

英語のインターバルの読み方は

・完全5度ならP5(パーフェクト・フィフス)
・短3度なら m3(マイナー・サード)

となります。

コードは3度ずつ重ねていく特性があるので
奇数の数字のほうが偶数の数字より多く使われる傾向があります。

1.4.5.8が完全音程で2.3.6.7が長または短音程になります。


完全音程から半音(増1度)ずつ広まると増音程→重増音程になり
完全音程から半音(増1度)ずつ狭まると減音程→重減音程になります。

長音程から半音(増1度)ずつ広まると増音程→重増音程になり
長音程から半音(増1度)ずつ狭まると短音程→減音程→重減音程になります。

このあたりのことは初心者には難しく感じるかもしれませんが
経験を積むと理解できるようになりますので心配しなくていいです。

【初心者歓迎!】楽譜と音で学べるダイアトニックコード基礎講座

インターバルの転回の特性を学ぼう

インターバルは転回させてセットで覚えるのがオススメです。
転回というのは2つの音のインターバルを逆さにして覚えるということです。

具体的には『ド』と『ミ』のインターバルと『ミ』と『ド』のインターバルを
合わせて覚えていくということです。

なぜならばインターバルの転回にはある法則があり
それを覚えると全てのインターバルを簡単に覚えることが出来るからです。

インターバルは合計で9になることに注目!

・長 ⇔ 短 ・ M ⇔ m
・完全 ⇔ 完全 ・ P ⇔ P
・増 ⇔ 減  ・aug ⇔ dim
・重増 ⇔ 重減 ・ doubly aug ⇔ doubly dim

上の図を見てください。
インターバルの転回の法則を表した図です。

長音程の反対は短音程になり、完全音程の反対は完全音程だということです。

具体的な例を挙げて解説していきます。

『ド』と『ミ』のインターバルは長3度(M3)です。
それに対して、『ミ』と『ド』のインターバルは長(M)の反対で短(m)。

そして数の合計が9になりますので
9-3で6。つまり「短6度((m6 )」になります。

インターバルは音の数を数えれば何度の関係かはすぐに分かります。

例えば上の図の右から2番目の『ド』と『ソ』のインターバルを知りたいときには
「ドレミファソ」と数えれば5度音程だとすぐに分かりますし
一番右は「ソラシド」と数えれば4度音程だと分かります。

あとはそれが完全音程なのか減、増音程なのかを調べていけばいいのです。


ここからはインターバルの知識がどのように役に立つのかを解説します。

以下はその一例です。

E7にb13thを加えるとなればそれが『ド』であると分かりますし
GミクソリディアンのP4はアボイドノートだということならば
それが『ド』であると分かるのです。

こんな感じでインターバルの知識が役に立ちます。
※b13thは短13度のことです。
※13度音程は1オクターブと6度と言い換えることが出来ます。

今は何のために学ぶのかよく分からないかもしれませんが
将来、必ずあなたの音楽活動の役に立つのでしっかり学びましょう。

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インターバルはコード理論をセットで覚えよう

冒頭で述べたようにインターバルの学習は
コード理論とセットで覚えると楽しく効率よく学べます。

コードというのはどのように構成されているのでしょうか?
まずはよく使われるコードを完璧に覚えましょう。

最初にトライアドの基本的なコードからみていきます。

便宜上、C音(ド)をルートにして解説します。

以下はメジャーコードとマイナーコードの構成を表した図です。
違いを確認しましょう。

この図を見てわかるようにメジャーコードとマイナーコードとの違いは3度のみです。

M3(長3度)やP5(完全5度)というのは
R(根音)とのインターバルです。

つまりCmであればC音がRですので
『ド』とm3の関係にあるのが『ミb』
そして『ド』とP5の関係にあるのが『ソ』ということです。

読み方は、ルート、マイナーサード、パーフェクトフィフスです。

インターバルは声に出して覚えるのがおススメです。
音読は記憶するのにいいとよく言いますからね。

3つの音で構成されたトライアドだけではなく
セブンスコードの構成についても学びましょう。

上記の通りRとP5は共通しています。

ドミナントセブンスコードのコードトーン(構成音)の読み方は
ルート、メジャーサード、パーフェクトフィフス、マイナーセブンスです。

R – M3 – P5 – m7という構成です。

日本語なら根音、長3度、完全五度、短7度という構成です。

メジャーコードとドミナントセブンスコードとの違いは7度のみ
ドミナントセブンスコードとマイナーセブンスコードとの違いは3度のみです。
いずれも半音の違いです。

この相違音を確実に覚えてください。

さて、この知識を生かして多くの音のインターバルを覚えましょう。

以下の譜面はDm7とBbM7を基準にしたインターバルの図です。
これを参考にしながら、他のコードを使い他のインターバルを学びましょう。

ドミナントセブンスコードの不安定な響きというのは
トライトーンによって作られています。

トライトーンとはドミナントセブンスコードのM3とm7のインターバルのことで
増4度または減5度音程になっています。

これを利用して覚えるのもいいでしょう。

増音程は転回すると減音程になります。逆も同じです。
数字の合計は9になります。上の譜面を見て確認しましょう。

複音程と単音程の違いとは何か?

完全8度 までの音程を単音程といい
完全8度(1オクターブ)を超える音程を複音程といいます。

複音程を数える方法は2通りあります。

1つは長9度のように単に数を足していく数え方で
もうひとつは1オクターブと長2度のように数える方法です。

テンションノートのことを学ぶときに特に役に立つ知識になります。

・2度音程と9度音程
・4度音程と11度音程
・6度音程と13度音程

これらが密接な関係になっていることを確認してください。

この辺りは今の地点で完璧に理解できなくても構いません。
テンションノートの学習をすると理解が深まると思います。

今までに投稿した『初めての音楽理論』の記事はこちらから読めます。

最後のひとこと

学ぶ理由が分かりづらいインターバルの学習を
譜面などを活用しながら解説してきました。

一度の学習で理解できなくても心配ありません。
音楽活動をつづけながら平行して学習を行っていけば必ず理解は深まります。

特にインターバルは単独で学ぶよりも、今回の記事のように
コード理論やテンションノートと合わせて学ぶのがいいでしょう。

音楽理論の中には何のために学ぶのか分からないものはあります。
インターバルもその一つだと思います。

しかし、インターバルは音楽理論の基礎に当たる部分なので
ここの学習をおろそかにしてしまうと後に苦労することになりますので
時間をかけながらでもいいので、十分に理解できるまで学びましょう。

全調のコード理論の学習には以下の記事がオススメです。

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