Cがトニックでアボイドノートがファであるという考えは大間違い

ドミソで構成されたコードがCということはあなたも知っていると思います。

しかし、このコードの機能やテンションノートやアボイドノートを
正確に理解している人はあまり多くないように思います。

Cというコードはトニックであるとは限りませんし
アボイドノートがファであるとも限りません。

「でも、どの理論書にはそう書いてありましたよ」

そういう反論をされる方もいるかと思いますがそれは誤りです。

私は常々指摘しているのですが、初心者がコード理論の勉強をするとき
Key in C(ハ長調)で学ぶことの弊害があるので気をつける必要があるのです。

そのひとつが今日のテーマでもあります。

ドミソで構成されたCというコードには安定しているとか
不安定な響きとか絶対的な特性はありません。

そもそもCというコードはKey in Cだけに出てくるコードではありません。
このことを忘れてしまっている人がいるのです。

他の調でもCというコードは使われることはいくらでもあります。
そのときの機能を確認する必要があるのです。

それでは他の調でのCというコードの機能をいくつか確認してみましょう

・Key in F → Ⅴ ドミナント
・Key in G →  IV サブドミナント
・Key in Fm → Ⅴ ドミナント
・Key in Em → ♭VI トニック
・Key in Dm → ♭VII サブドミナント
・Key in Am → ♭III トニック

上の図はCというコードが他の調でどういう機能を
果たしているかを表したものです。

・トニックは安定した響き

・ドミナントは不安定な響き

・サブドミナントどちらでもない響き

といわれていますよね?

しかし、上記の通り同じコードでも調によって響きに対する
印象が全く異なるということです。

同じコードなのにKey in Cなら安定した響きなのに
Key in Fなら不安定な響きになるのですから不思議ですよね。

調が違えば機能が正反対になることもあるということです。

当然、これはCに限った話ではなく他のコードでも同じことが言えます。

例えばGというコードはKey in Cならばドミナントで不安定な響きだと言われています。
しかし、Key in GならI(主和音)になりますのでトニックで安定した響きになるのです。

これらのことを理解する必要があります。

テンションノートやアボイドノートにも気をつけよう

 

コードの機能だけでなくアボイドノートなどにも気をつける必要があります。

私もかつて作曲教室に通っていたことがあり、そこで先生から

「CやCM7に対してファの音はアボイドノートなので使うときは気をつけよう」

と教えられました。

これも完全に間違っているとは言えませんが正しいとも言えません。

なぜなら、Key in Cではなく他の調ならばファは
アボイドノートとは言えないからです。

例えばKey in GにおけるCというコードはIVになります。

Key in CのときのIVにあたるFにはアボイドノートが存在しないと
教えられてきた人は多いでしょう。

それと同様にKey in GのときのIVにあたるCには
アボイドノートが存在しないといえるのです。

もっというとKey in CのときでもCというコードが使われたときに
「Cのアボイドノートがファである」という考えは正確ではありません。

これはスケールの理論を学ぶと理解できると思います。

Cに対してCアイオニアンを使えばファはアボイドノートになりますが
仮にCリディアンを使えばアボイドノートは存在しないので
ファがアボイドノートとは言えなくなるのです。

コードスケールの理論を学んだことがない人は
理解しづらいかもしれませんが覚えておくといいでしょう。

何の音がアボイドノートで何の音がテンションノートになるのかは
そんなに単純に「こうだ!」と言えるものではないのです。

今回の記事で解説した内容も転調が絡んでくると通じないところもあり
説明の仕方もとても難しいのです。

ただし、「Cというコードのアボイドがファである」という単純な考えは
誤解を生み出すので避けたほうがいいでしょう。

最後のひとこと

今回の記事では以下のことを解説しました。

・そのコードに安定しているとか不安定だとか絶対的な特性はなく
調が変われば機能が正反対になることもある。

・コードの機能だけでなくアボイドノートやテンションノートも
調が違ったり転調が絡むと変化することがある。

これらの理論の理解を深めるためにはコードスケールや
テンションノートの学習を行うのがいいと思います。

このブログでもこれからそれらのことを解説していく予定です。

▶今までに投稿した音楽理論の記事はこちらから読めます。

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