定番のロックのコード進行を覚えよう!!【楽譜と音源付き】

これまでにこのブログでは、王道進行や小室進行をはじめとする
コード進行をいくつか紹介してきました。

今回はロックで使えるコード進行を紹介したいと思います。
いつもどおり楽譜と音源を使って解説しますので、初心者の方でも安心して学べますよ😛
今回は全曲アレンジ付きの音源で解説します。

ロックのコード進行に欠かせないパワーコードとは?

実際にロックで使われるコード進行を聴いてもらう前に、理論の説明を少しだけします。

ロック特有の力強さはパワーコードにあると思いますので、ますはパワーコードの解説からはじめます。
パワーコードとはR(ルート)とP5(完全5度)の2音で構成されたコードのことです。

ギターとベースは実音が1オクターブ下ですので気を付けてください。
上の譜面をそのままDAWソフトに打ち込んではいけません。
必ず1オクターブ下で打ち込んでください。

パワーコードは2音だけで鳴らさないといけないいうわけではありません。

例えばCのパワーコードを弾くときに、ドとソに1オクターブ上(下)のドまたはソを加えることもあります。
RかP5を重複させてもいいということです。

また、転回形も使われます。低いほうからドソと鳴らすのでなくソドと鳴らすこともあるのです。
このときは完全4度のインターバルになっていることにも注目してください。
ベースがルート音を鳴らすので、結果として基本形になります。

ロック調の曲で常にパワーコードを使わなければならない、というわけでもありません。
普通のトライアドのコードをかき鳴らすだけでもロックっぽくなることも十分あります。

今回の記事ではその両方を解説していきます。

下行するロックのコード進行 Im→♭ⅤII→♭VI→Ⅴ

まずはIm→♭ⅤII→♭VI→Ⅴのコード進行を紹介します。
Imから順次下行していくパターンです。
Key in EmならばEm→D→C→Bというコード進行になります。

循環コードになっているのでこのコード進行を繰り返し弾くことが出来ます。
それだけでかなり曲っぽくなりますよ。(クリックするとリンクを新しいタブで開きます)

私の講座ではコード進行を作る際にトップノートの動きが大切だと教えています。
トップノートとはそのコードの一番高い音のことです。

トップノートは目立ちやすい音なので、意識することでカッコイイコード進行が作ることが出来るのです。
必ず覚えましょう。
論より証拠です。先ほどのEm→D→C→Bでそのことを確認してみましょう。

同じコード進行でありながら、トップノートの動きを変えるだけで
サウンドが変化するのを分かっていただけたと思います。

上昇するロックのコード進行 Im→II→III→IV

続いてはEm→F#→G→Aという進行です。ディグリーならばIm→II→III→IVという表記になります。
先ほどはImから順次下行していくパターンでしたが、今回はその反対で順次上行していくコード進行です。
パワーコードで弾いているのでメジャーとかマイナー感はありません。

上昇していく感じが独特なカッコよさがあります。

ミュートを取り入れたパターンと、コードをかき鳴らすパターンの2つを用意しました。聴いてみましょう。

続いてはIm→♭III→♭VI→♭ⅤIIという進行です。Cm→Eb→Ab→Bbという進行なります。

ロックのコード進行をかき鳴らせ!! Im→♭VI→♭III→♭ⅤII

パワーコードはロックらしい力強さを感じさせますが、
コードをかき鳴らすパターンもなかなか優れていますので、合わせて覚えておきましょう。

一つ目のコード進行はCm→Ab→Eb→Bbです。
ディグリーならIm→♭VI→♭III→♭ⅤIIという表記になります。
先ほどのコード進行の順番を少し変えただけになっています。

シンプルな進行ですが、十分に使えるコード進行になっています。

あわせて読みたい
エレキギターで弾くコードとリフを紹介【編曲初心者シリーズ6】

 

小室進行をロックで使ってみよう VIm→IV→V→I

続いてはポピュラー音楽でも使われる『小室進行』を紹介します。
小室進行というのは小室哲哉さんが多用したコード進行だといわれています。
実際には他のコード進行もたくさん使っているのですが、なぜかこのような名称が付けられています。

具体的にはVIm7→ IVM7→V7→IM7という進行なります。
最後のIM7の後に V7 on VIIを入れてもいいでしょう。
そうすることでベースラインが綺麗になります。

ポップスでは小室進行をセブンスコードで使われることもありますが、
ここではトライアドで曲を作りました。聴いてみましょう。

あわせて読みたい
小室進行(6451)の魅力を楽譜と音源を使って存分に語る

 

1音ずつロックなコードを付けてみる

実際に作曲や編曲を行っていくと、1音ずつコードを付けるなんてこともよくあります。
ここで紹介するフレーズはメロディー1音に対して付けられるコードでもありますし、
ドラムのフィルインのようにちょっとしたフレーズとしても使うことも出来ます。

例えばAメロを繰り返すときの最後の小節に使ったりも出来ます。それでは聴いてみましょう。

このようなフレーズは曲の最後のキメフレーズにも出てきます。
曲の最後が締まらないとリスナーをがっかりさせてしまいますからね。
こういうフレーズをたくさん研究して作っておくといいでしょう。

あわせて読みたい
今までに投稿したコード進行の記事はこちらから読めます。

 

ロックらしいコード進行にはパワーコードを使ってものもありますし、
普通のポップスで使われるコード進行もあるので結構数が多いように思います。
今回の記事ではその一部を紹介しました。

これらのコード進行をそのまま使っても問題ありませんが、
さらに学習を進めてロックで使えるコード進行パターンをガンガン増やしましょう。

ありきたりなコード進行しか使えないなんて全く『ロック』ではありませんよね。

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