エレキギター作曲講座 コードとリフの作り方を紹介【編曲初心者】

今回はエレキギターの具体的なフレーズ紹介を行っていきたいと思います。

特に編曲を行う人はあらゆる楽器の特徴を学ぶ必要があります。
そのためには多くの楽器に触れることが大切ではありますが、
編曲を行う人の中にはギターが全く弾けない人もいるでしょう。
そういう方のためにも分かりやすく解説していきます。

ギター専用のソフト音源を使ったフレーズも用意してあります。
いつもと同じように楽譜と音源がついていますので初心者の方でも安心して学べますよ。
▶今までに投稿した『0から学べるJPOP編曲講座の記事はこちらから読めます。

ロックで使えるエレキギターのフレーズを紹介!

歪み系のエフェクトが使われるジャンルといえばやはりロックですよね。ディストーションなどを使い、
パワーコードを弾いたりコードをかき鳴らすとロックらしさが出てきます。

ここでひとつポイントがあります。

同じコード進行であっても、アレンジを工夫することでAメロで使えたり、サビで使えたりするのです。

まず最初に紹介するフレーズのコード進行はCm→Ab→Eb→Bbになっています。
ディグリーであらわすとIm→♭VI→♭III→♭ⅤIIになります。

このコード進行を使い、アレンジをちょっと工夫することで
Aメロで使えるフレーズとサビで使えるフレーズが作れます。
まずはAメロで使えるフレーズを紹介します。

ギター、ベース、ドラムのいずれも音の数を減らし、シンプルな伴奏にしてあります。

Aメロは落ち着いた雰囲気にしておいて、徐々に盛り上げサビでテンションを
MAXにするのが編曲の常套テクニックです。

ギターとベースは最初の2拍だけ演奏し、後半の2拍を休ませます。
ドラムもハイハットを1と3拍目を休ませ、スネアとキックも最小限に留めて抑え目の伴奏にしてあります。

この伴奏に歌が乗っかっているイメージをしてみてください。
いい感じにボーカルが目立つAメロになっているはずです。

続いて同じコード進行を使ってサビの伴奏を考えて見ましょう。

通常、サビは曲が一番盛り上がるところですから、音数を多くし、音量を大きくするのです。
さっそく楽譜を見て、曲を聴いてみましょう。

エレキギターはかき鳴らす感じで演奏しています。これだけでロックらしさが出て激しい雰囲気になります。

ドラムもキック(バスドラ)の数を増やしています。
クローズハイハットも数を増やしていますが、
ここではオープンハイハットやクラッシュシンバルを使うのもいいでしょう。
そのほうが激しさは増すと思います。

ただし、うるさくなりすぎたり、ボーカルをはじめとする他のパートが埋もれてしまう危険性もあります。
このあたりのバランスは経験を積むことで理解できるようになります。

ギターは5,6本の弦を同時にかき鳴らすことで厚みのあるサウンドを生み出すことが出来るのですが、
それが正しいというわけではありません。
時には、3,4本の弦を鳴らすフレーズもありますので
状況に応じて使い分けられるようにしておきましょう。

また、単音や2本の弦でフレーズを作ることも珍しくありません。
鳴らす弦の数というのも非常に重要な鍵を握っているのです。

定番のロックのコード進行を覚えよう!!【楽譜と音源付き】

ミュートを交えたエレキギターのフレーズ

ミュートとは右手の横腹をブリッジの近く軽く乗せて弾くと、
余分に振動しない音を奏でることができます。

左手の指を少し浮かせてミュートさせる奏法もあります。楽譜ではMと表記されます。
パワーコードにミュートを交えたフレーズを作ってみました。これでミュートの魅力を感じてください。

コード進行はE→F#→G→Aというコード進行になっています。
I→II→III→IVと上昇して気分を高揚させる印象を与えられます。

後半はミュートを外してパワーコードをかき鳴らしています。
様々なアレンジのパターンを覚えておきましょう。

 単純にコードトーンを鳴らすだけだと、淡白なフレーズになります。
トップノートをメロディアスにすることを意識するといいフレーズが作れます。
※トップノートとはコードの中の一番高い音のことです。

エレキギターの醍醐味!パワーコードとチョーキングの合わせ技

チョーキングとは次の音へ進行する際に弦を持ち上げるように弾いて音程をなめらかにつなぐ奏法です。

ギターソロでの使用頻度が高いといえます。

半音上げるハーフチョーキングや4分の1音上げるクォーターチョーキング、
逆に音程を下げるチョーキングダウンといった奏法があります。

単音で使われることが多いですが、パワーコードのように複数の音をまとめてチョーキングすることもあります。

このフレーズはリフとしても使えますね。リフとはリフレインの略称で、
印象的なフレーズを何度も繰り返します。
リフはイントロでも使えますし、Aメロに入ってからでもバッキングとして十分使えます。

ロックの中では歌のメロディーよりリフのほうが目立つ曲は非常にたくさんあります。
あなたも作ってみてはいかがでしょうか?

カッティングを交えたエレキギターのフレーズ

コードをただ鳴らすのではなく、ミュートを交えてみましょう。

下の譜面のような奏法をカッティングといいます。
ここではさらにスライドを交えてみました。

エレキギターでアルペジオを弾いてみよう

アルペジオは上行だけではなく、下行または上下行することもありますのでいろいろ試してください。

アコースティックギターでもよく使われます。
ここではコーラスを使ったアルペジオフレーズを紹介しますが、
リバーブやディレイだけでも十分なら、モジュレーション系エフェクトを無理して使う必要はありません。

【コード進行のまとめ】初心者が覚えるべき8つのパターンを紹介!!

2本のエレキギターを使ったフレーズ

実際の曲の中では2本又は3本のギターが使われることは珍しくありません。

一方のギターではコードを弾いて、もう一方はアルペジオにする方法があります。

その他にも一方のギターは歪み系で、もう一方はクリーン系を使うなどがあります。
もちろん、歪み系を2本使うこともあります。

ひとつフレーズを作りましたので聴いてみましょう。

▶今までに投稿した『0から学べるJPOP編曲講座』の記事はこちらから読めます。

エレキギターには複数の奏法がありますし、エフェクトによって様々な表情を見せてくれます。
ソロフレーズもコードのバッキングでも活躍します。
非常に奥が深いので、深く勉強を続けることをおススメします。

エレキギターを弾けない人がギターのフレーズを考えるときに、
人間では演奏不可能なものを作ってしまうことがあります。
そうならないようにするためには、専門書で学ぶことも必要ですし、
テレビ番組やYoutubeなどでギタリストの演奏を観察して学ぶことをオススメします。

色々な発見がありますので試してみてください。

 

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