間奏の作り方が分かりません!プロの曲からコツを学ぼう【編曲講座】

歌モノの音楽というのは、ボーカルが奏でるメロディーが中心となっています。
曲を聴くリスナーもサビのメロディーを一番の楽しみにしているでしょう。

一方の間奏は、その歌が休みとなり次の展開までのつなぎの役割を果たします。
歌は休みになりますが、淡白な時間が流れてしまえばリスナーの気持ちも下がってしまいます。

逆に考えれば間奏のフレーズを上手に作ることが出来れば、
サビが終わった後もリスナーの心を魅了したまま次の展開へ進ませることが出来るのです。

今回の記事では普段解説されることが少ない間奏について、いくつかのポイントを紹介します。

間奏とは何か?

間奏は通常のJPOPの曲ならば、2回目のサビが終わったあたりに出てきます。

それまでの流れを途絶えさせることなく、曲を盛り上げ、
次の展開に繋げていく役割を担っています。

イントロと同様に歌は休みですが、その曲の重要な役割を担っているので
決して手を抜いて作ってはいけません。

間奏のギターソロが流れた瞬間に観客が大歓声を上げた光景を見たことがあると思います。
それだけ間奏がリスナーにとって重要な存在で、魅力があるということです。

恐らくこの記事を読んでるあなたも間奏の重要性を理解しているはずです。
だからこそ、検索をして間奏の作り方を学ぼうとしているのだと思います。

しかし、間奏の作り方ってあまり聞いたことないですよね?

「作り方なんてない。ひたすら曲を作っていればできるようになる」

こういうことを言う人が必ず出てきます。

経験を積めば出来るようになるというのは、間違った意見だとは思いませんが
『間奏を作るコツ』というのはあります。

間奏への入り方やソロフレーズの作り方と打ち込み方、
間奏のコード進行はどうするのか。

これらの疑問に対する明快な答えはないとしても、
プロの曲を研究すれば一定の法則やヒントは出てきます。

今までに投稿した『JPOP編曲講座』の記事はこちらから読めます。

間奏のアレンジの手法を紹介

間奏は2回目のサビが終わった後に出てくることが多いです。

曲によって違いは当然ありますが、その曲の中間地点辺りにある
といってもいいでしょう。(中間よりやや後ろあたりでしょうか?)

間奏のアレンジは様々です。

初めから派手なアレンジになっていることもありますし、
最初はリズムを緩めて落ち着いたアレンジにしておいて
徐々に盛り上げたりすることもあります。

通常、歌は休みになりエレキギターなどでソロフレーズが演奏されます。

2回目のサビが終わった直後に間奏のソロフレーズに進行することもありますが、
サビとソロフレーズの間に4~8小節程度の短いつなぎのフレーズが入り
その後にソロフレーズが出てくることがあります。

これは間奏全体にいえることですがハーフタイムフィールを使ったり、
ドラムを抜いたりしてリズムを緩めることがあります。

リズムを緩めることで緊張した状態から緩和した状態になるのです。

ここは重要な点ですので必ず覚えてください。

ずっと盛り上がったままとか、ずっと同じリズムが続くとか、
こういう単調さというのが曲のクオリティを著しく下げてしまうのです。

曲の中間点である間奏のアレンジ次第で、曲の単調さが増したり
薄まったりするのです。

どのように構成したとしても、結果として聴いてて不自然さがなければ
いいのですが、全体像を把握しながら間奏のアレンジを考える必要があります。

具体的な曲名を挙げながら解説していきましょう。

BUMP OF CHICKEN『Butterfly』

BUMP OF CHICKENの『Butterfly』の3:54からの間奏も優れています。

この曲では間奏でリズムが抜かれていてアレンジが緩められています。
緊張した状態から緩和した状態へと移行しているのです。

4つ打ちのキックがずっと続いてきて、間奏に入った瞬間にスっと消える。
これにより緊張と緩和のメリハリが付けられて良いのです。

一旦クールダウンすることが大切で、同じリズムがずっと続くと
単調で平坦な曲だという印象を与えてしまいます。

ボーカルとギターのフレーズも輝いていて、素晴らしいアレンジになっています。

イントロの作り方の3つのコツ!最初に出てくるという考えを捨てる

星野源『恋』

星野源の『恋』も参考になる編曲になっています。2:20あたりから

リズムを抜いて緩やかにしてます。

ギターのミュートフレーズを中心にフレーズを組み立て、
小刻みで心地よい間奏になっています。

そこから徐々にキックやストリングスを足して
盛り上げて次の展開へ進んでいます。

参考になりますので聴いてみましょう。

一方、間奏でアレンジを緩めずにサビの勢いを引き継ぐのはどうでしょうか。

Helloween『Power』

Helloweenの『Power』の2:06からの間奏はカッコいいですね!!
※PVは見づらいのでこちらの動画を選びました。

Helloweenはドイツ出身のメタルバンドで「ジャーマンメタル」を
生み出したバンドと言われています。

私も昔はよく聴いていました。

この曲のサビの後の間奏ではサビの勢いを引き継ぎ、エレキギターのリフを繰り返してから
ギターソロへと展開しています。

勢いを緩めずにさらに加速させているということです。

どのフレーズもカッコよく、きわめて優れたアレンジだといえます。

間奏で転調させる

間奏で転調している曲は伊藤由奈の『Endless story』です。

サビ2の後に直接間奏へ入るのですが、
その際に転調させて雰囲気を大きく変えています。

非常に綺麗に転調した曲といえます。

この曲はリズムを緩めることなくサビの流れを引き継ぐ形で
間奏へと進行しています。

ソロフレーズを担当する楽器が最初はピアノで次にストリングス、
その後エレキギターになるというのも参考になる編曲法だと思います。

間奏後では落ちサビに入るのですが、ここではリズムを緩めています。

この曲も参考になる点が多いです。
興味がある方は原曲を聴いてみるといいでしょう。

間奏にAメロを利用する

稀なケースですが間奏にAメロのフレーズが使われることがあります。

一青窈「ハナミズキ」

カラオケでも大人気曲の一青窈の「ハナミズキ」は
そのアレンジが使われています。
※2:47あたりから


ただし、個人的にはあまりいいアレンジだとは思いません。

なぜなら、間奏までに何度も聴いたフレーズが
そこで再び現れてもあまり新鮮さがないからです。

しかも間奏が終えた後にまたAメロに戻るので、
少しくどい印象を与えてしまいます。

リスナーを飽きさせない工夫や楽曲のクオリティを上げるためには
新しいメロディーや新しい音色が大切なのです。

【初心者必見!】編曲家になるにはどんな勉強をしたらいいの?


【音楽理論書】『コード編曲法 ~藤巻メソッド~』をレビュー

間奏のコード進行はどうすればいいの?

間奏のコード進行に悩まれている方もいるようですね。

実際にはそんなに悩むようなことでもなく
他のパートと同じように作ればいいだけのことです。

間奏のフレーズが出来ているのであれば、
そのメロディーに合わせてコードをつけるのです。

もちろん反対にコード進行を作ってからフレーズを作るのもOKです。

「間奏のコード進行にはAメロやBメロのコードを使うらしいよ」

こんなことを言う人がたまにいますが、全然関係ありません。

イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、アウトロなどは
それぞれが独立しているので、コード進行を合わせる必要などありません。

別に同じコード進行を使ってもいいですが、
単調さが生まれる危険性もありますので気をつけてください。

【コード進行のまとめ】初心者が覚えるべき8つのパターンを紹介!!

間奏のソロフレーズの打ち込みのポイント

DTMでソロフレーズを作るときには注意点があります。

ソロフレーズを担当する楽器のPANをC(センター)に設定しましょう。

例えば、エレキギターは左右どちらかに振られていることがあります。

そのまま、ソロフレーズを演奏してしまいますと、
右(左)からソロフレーズが聴こえてくることになってしまいます。

通常、C(センター)には主旋律が置かれます。
歌ものの場合は、ボーカルがCに置かれているということです。

間奏に入ると歌は休みで、別のパートが主旋律を担当することになりますから、
その楽器をオートメーションを使ってCに置く必要があります。

忘れないようにしましょう。

【DTM講座】オートメーションで曲を輝かせるテクニック集!!

間奏について最後のひとこと

間奏は曲の中間地点あたりで現れ、
それまで出てこなかったフレーズ使い、曲を盛り上げます。

せっかくそこまでの流れがよくても間奏の出来が悪ければ
リスナーはがっかりしてしまいますよね。

そうならないためにもやはり数多くの音楽を聴いて
研究と分析を繰り返すことが大切なのです。

最初は上手く作れないのが当たり前ですので
あまり心配しなくても大丈夫です。

継続した努力を続けていくと必ず成長し
素晴らしい間奏が作れるようになりますよ。


【音楽理論書】『DTMerのためのド派手なバンドアレンジ』をレビュー

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