これまでにこのブログでは、様々なコード進行パターンを紹介していきました。
そこで今回はコード進行のまとめ記事として、初心者が覚えるべきコード進行パターンを
一挙に紹介していこうと思います。
細かい理屈を抜きにして、多くのコード進行を覚えて実践で使ってみてください。
コード進行パターン1 基本コード I→IV→V→I
基本中の基本。主要三和音のコード進行ですね。
あえて気を付ける点を挙げるならば、IV→Vの進行で、ベースが上行する場合は、
上のコードは下行させた方が自然な響きになります。
もちろん、これは守らなければいけない規則ではありません。
頭の片隅に入れておくといいでしょう。
VはV7でも可能です。他のコードもトライアドではなく、セブンスコードでも問題ありません。
コード進行パターン2 循環コード I→VIm→IIm7→V7
循環コードとは、同じコード進行を繰り返すことが出来るコード進行パターンです。
I→VIm→IIm7→V7(イチロクニーゴー)が最も有名な循環コードです。
トライアドでもセブンスコードでも問題なく使えます。
ずらし進行を使ってみよう
I→VIm→IIm7→V7の順番を一つずらしてみましょう。
すると、VIm→IIm7→V7→Iというコード進行になります。
こちらのコード進行も循環コードになっているのが特徴です。
コード進行パターン3 王道進行 IVM7→Ⅴ7→IIIm7→VIm7
JPOPのヒット曲に多く使われているという王道進行です。
王道進行もトライアド、セブンスコード共によく使われます。
自分の楽曲のイメージに合わせて使い分けしてみてください。
以下の譜面は王道進行の後にIIm7→Ⅴ7→IM7→IVM7の進行を加えたものです。
コード進行パターン4 小室進行 VIm7→ IVM7→V7→IM7
続いては、小室哲哉さんがよく使っていたといわれる小室進行です。
最後のIM7の後にV7 on VIIを入れることもあります。トライアドが使われることもあります。
コード進行パターン5 カノン進行 I→V→VIm→IIIm→IV→I→IIm→V
カノン進行もJPOPでよく使われるコード進行ですね。ベースラインをクリシェにすることも出来ます。
非常にきれいなコード進行です。以下の譜面ではIImの代わりにIVを使っています。
トップノートを意識してコード進行を作る
カノン進行に限った話ではありませんが、コード進行というのはトップノートの動きによって、
響きが大きく変わります。トップノートとは、そのコードの一番高い音のことで非常に目立つ音なのです。
以下はカノン進行であえてトップノートの動きを単調にして、響きを悪くしてみました。
聴いてみましょう。
トップノートがジグザグな動きだと、いまいちな響きになります。
短調のカノン進行
短調にもカノン進行があるのをご存知でしょうか?非常に美しい音色を奏でるので、覚えておきましょう。
コード進行パターン6 順次進行 (例)IVM7→IIIm7→IIm7→IM7
順次進行とは、ダイアトニックコードの隣のコードへ進行します。
IVM7→IIIm7→IIm7→IM7のように下行してもいいですし、上行させることもあります。
コード進行パターン7 ロック進行
続いてはロックで使われるコード進行を紹介します。
短調のIm→♭VI →♭III →♭ⅤIIという進行になっています。
アレンジ付きの曲を用意しましたので聴いてみてください。
ロックな雰囲気がよく感じられるはずです。
▼以下の記事にロックらしさを感じられるコード進行をいくつか紹介しています。
興味がある方は除いてみてください。
コード進行パターン8 一時的に転調させる
ダイアトニックコードばかりだと味気ないので、一時的に転調させてみましょう。
代表的なのはセカンダリードミナントですね。一部分だけ違った雰囲気になるのがポイントです。
転調1 セカンダリードミナント
下の譜面はセカンダリードミナントをツーファイブに分けたコード進行になっています。
最後の部分には、この後紹介するサブドミナントマイナーコードが使われています。
転調2 サブドミナントマイナー
続いてはモーダルインターチェンジを使っコード進行を紹介します。
モーダルインターチェンジとは同主短調のダイアトニック・コードを借用することだと思ってください。
Key in CならばKey in Cmのダイアトニック・コードを借用するということです。
サブドミナントマイナーコード(IVm7)が代表的でしょうか。
その他にも、♭IIIM7や♭VIM7や♭ⅤII7もよく使われます。トライアドでも使われます。
以下の譜面ではセカンダリードミナントも使われています。(E7→Amの部分)
ダイアトニックコードのみのコード進行とはサウンドが全く異なるのが分かります。
コード進行パターンを大量に覚えると作曲の幅が大きく広がります。
それぞれのコード進行の響きを体になじませることが大切です。
今回の記事で紹介したコード進行パターンは一部にすぎません。
もっと深く学んでいくとオシャレでカッコいいコード進行を覚えることが出来ます。
自分でオリジナルのコード進行を作ることも出来るので、ぜひ試してみてください。
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