あなたの曲はなぜ地味なのか?曲を盛り上げる5つの作曲テクニック!!

一生懸命曲を作っても「地味な曲」になってしまい、
その原因も分からず悩むことはよくあります。

誰もが通る道なので、そんなに落ち込む必要はありませんが、
いつまでもそこから抜け出せずにいれば、意欲が失われてしまいます。

そこで今回は、地味な曲を卒業するために曲を盛り上げるテクニックを紹介します。

サビで曲を盛り上げるテクニック

JPOPの曲は、やはりサビが一番盛り上がります。

そのサビを盛り上げるためには、サビのクオリティが重要なのは
言うまでもないことですが、サビ以外のパートの作りも重要なのです。

楽曲の構成は様々ありますが、基本はサビに向かって盛り上げていきます。
その基本を忘れて、サビの前段階の編曲に失敗している可能性があります。

AメロとBメロの作り方のコツから解説します。

Aメロは少し抑え気味の編曲にします。

具体的には、歌のメロディーはあまり高い音を使わないこと、
編曲に関しては、あまり多くの楽器を使わないことです。

ギターを入れるにしても、歪み系のギターでコードをジャカジャカ鳴らすと、
盛り上がるのですが、Aメロではこのようなアレンジはおすすめできません。
なぜなら、サビの前の段階で盛り上げてしまうと、サビが目立たなくなるからです。

サビのテンションを100とした場合、Aメロは50くらいにしておきましょう。

Bメロは前半は抑え気味にしておいて、サビにかけて少しずつ盛り上げていきます。
そしてサビに入ったときにテンションが100になる、という考えが分かりやすいのではないでしょうか。

このやり方が正しいというわけではありません。あくまでも一例です。
ただし、このように構成された曲は非常に多いです。

Bメロの歌のメロディーの作りには細心の注意を払いましょう。

Bメロの終わりの部分の音域が高いと、サビが盛り上がりづらいです。
Bメロの終わりの音よりも、サビの最初の音が高い方が盛り上げやすいです。
これも正しいやり方だとは言いませんが、参考にするといいです。

サビの最初のメロディーが低くても、後半にかけて高くしていき、
素晴らしいサビが出来上がることもあります。

あわせて読みたい
Bメロとサビのメロディーが上手くつながらないときの対処法

 

ボーカルをハモらせて曲を盛り上げる

ボーカルをハモらせずに歌わせるのはもったいないです。
ハモらせることで音に厚みが増し、曲が盛り上がります。

ハモらせ方も様々な手法があるので、そのすべてを紹介できませんが、
よく使われるものをいくつか紹介します。

まず一つ目のやり方です。

主旋律(歌のメロディー)が動いているのに対して、
ハモりパートはそのコードのコードトーンを長い音符で歌います。

主旋律の歌詞に合わせずに、「ウー」や「アー」、「フー」や「ハー」といった
少し息の成分が含まれた歌い方で、ボーカルの歌声を彩ります。

もう一つのやり方は、主旋律と全く同じ動きをしながらハモります。

メロディーの動きに合わせて、3度や6度音程でハモらせます。
歌詞も全く同じものを歌うことがあります。

JPOPでよく出てくる手法ですので、聴いたことはあると思います。
それらを参考にしながら、自分の作曲にも活用していきましょう。

音数を増やして曲を盛り上げる

単純に音の数が少なすぎるので、曲が盛り上がらないということも考えられます。

もちろん、とにかく音を詰め込めばいいということではありません。
しかし、必要な音が足りていなければ、少し寂しい音楽になってしまいます。

やみくもに音を加えるのではなく、音域をチェックして少しずつ足しましょう

高音域が空いていれば、ストリングスを入れてみる。
中音域が足りていなければ、ギターをコードをかき鳴らすフレーズに変えてみる。
あるいはもう一本ギターを加えてみる、というのも有効です。
ギターは2本、3本使うことは珍しくありません。

低音域が物足りないならば、ベースの音作りに力を入れましょう。

コンプやEQなどダイナミクス系エフェクトを駆使して、
適切な音に仕上げることで、曲を盛り上げることが出来ます。

ドラムの手数が足りないが故に、曲が盛り上がらないということも考えられます。

キックの数を増やしたり、スネアやタム、ハイハットの数も増やしてみましょう。
クラッシュシンバルも迫力があり、曲を盛り上げるのに適した楽器です。
上手に使うことで派手な雰囲気にすることができます。

キメフレーズを使って曲を盛り上げる

キメフレーズというのは、全てまたはほとんどの楽器が同じタイミングで、
同じリズムの音を鳴らすテクニックのことです。
8分音符3つで「ダダダッ!」と鳴らしたりということです。
※言葉の説明だと分かりづらいですね。

ドラムが比較的わかりやすいでしょうか。

ずっと8ビートを叩いていても単調な音楽になります。
フィルインを入れることは当然ですが、それ以外にも要所で
他の楽器と一斉にキメフレーズを入れることで曲が引き締まります。

キメフレーズはブレイクとともに使われることがあります。

Dメロや落ちサビがないから地味な曲になる

イントロを作り、AメロやBメロ、そしてサビを作るだけでも
相当大変な作業になりますが、それだけでは素晴らしい曲にはなりません。

曲を上手に展開させていくことで、曲のクオリティは高まります。
具体的にはDメロや落ちサビを入れるということです。

Dメロは大サビとも呼ばれています。
2回目ののサビが終わった後に出てくることが多いです。

間奏を挟んで出てきたり、Dメロ後に間奏が出てきたりすることがあるので、
この辺りは自由に曲を構成してください。

Dメロは、イントロやA、B、サビのメロディーとは異なるものを使うのが普通です。
今までに一度も出てこなかった新しいメロディーを使い曲を盛り上げます。

Dメロの正しい作り方はありませんが、その曲の新しい世界を見せることが大切だと私は考えています。
ですから、新たなメロディーを使うことは必須なのです。
他にも転調させたり、編曲に関してもそれまで出てこなかった
楽器を使用したりして、曲を盛り上げるのです。

落ちサビというのは最後のサビの直前に出てくる「静かなサビ」のことです。

サビと同じメロディーを使いますが、アレンジは最小限にとどめます。
そうすることで、いったん曲が静かになり、メリハリがつくのです。

落ちサビの後半から最後のサビに向かって徐々に盛り上げていきます。
そして、サビでテンションがMAXになるということです。

曲を盛り上げるというのは、ずっと派手な演奏をすればいいということでは全くなく、
派手にするときと落ち着かせるときのメリハリが重要なのです。

ずっと盛り上がった状態というのは、テンションが常に一定になってしまうので、
逆に盛り上がらない曲になる恐れがあります。

このあたりの考えをキチンと整えていく必要があります。

あわせて読みたい
落ちサビとは何か?最後のサビ前のアレンジテクニック!!

 

音楽のジャンルにもよりますが、地味な曲では人々を熱狂させることは困難です。
「派手な音楽が正しい」などというつもりはありませんが、ポピュラー音楽やロックでは
盛り上がる曲でないと、人々を感動させることはなかなか難しいです。

今まで地味な曲しか作れずに悩んでいた方も、今回の記事を参考に作曲と編曲を
もう一度見直してみてください。
正しい努力を続けていけば、必ず優れた曲が作れるようになりますよ。

あわせて読みたい
▶今まで投稿した編曲に関する記事はこちらから読めます。

 

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