【コード進行の分析方法】プロの曲から学ぶのに必要な5つのこと

自分の思い通りのコード進行が作れずに悩んでいませんか?

コード進行の勉強方法には様々ありますが、
やはりプロが作った曲から学ぶのがおススメです
🙂 

しかし、思った結果が得られなかった人もいるでしょう。

「プロの曲を聴いてみたけどよく分からなかった……。」

今回の記事ではプロの曲からコード進行を学ぶのに
必要な知識と、プロの技を盗むテクニックを紹介します。

最低限のコード理論を知らなければ分析できない

プロの曲から学べることはたくさんあります。

しかし、プロの曲を聴いて研究するということは、
主体性をもって行わなければいけません。

どういうことかというと、あなたがプロの曲を聴いていても、
誰かがコード進行のことを教えてくれるわけではありません。

学習というのは2種類あります。

①人から教えられる学習
②自分で発見する学習

あなたがプロの曲を聴いて研究することは「自分で発見する学習」にあたります。
誰かがあなたの勉強をサポートしてくれることはありません。
ですから、一定のコード理論を身に付けた上でプロの曲を研究しましょう。

具体的にはどのくらいの知識が必要なのでしょうか?
次の章で解説します。

プロの曲を聴くときに、最初にやるべきことはKeyを確認することです。
楽譜があれば一目でわかりますが、曲を聴くだけだと分かりづらい場合があります。

多くの曲は、サビの最後のコードはIで終えています。
最後のメロディーもI音で終えていることが多いです。

例えば、サビの最後のメロディーがD音だった場合はKey in Dであるということです。
サビでなくてもいいです。イントロやAメロも同じである可能性があります。
Keyが分かればそのKeyのダイアトニックコードを書き出しましょう。

例えばKey in Dの場合は、

DM7 – Em7 – F#m7 – GM7 – A7 – Bm7 – C#m7b5

こんな感じでノートなどに書き出します。
その際にディグリーネームを併記しましょう。

IM7→IIm7→IIIm7→IVM7→Ⅴ7→VIm7→ⅤIIm7♭5

コード進行がD→A7→Bm7→F#m7という進行ならば、
I→Ⅴ7→ VIm7→IIIm7であるということです。

ここまでが基本の分析方法です。

あわせて読みたい
今まで投稿した音楽理論の記事はこちらから読めます。

 

ノンダイアトニックコードの知識がなければ分析できない

プロが作った曲が、ダイアトニックコードだけで構成されていることは少ないです。
一時的な転調を感じさせるノンダイアトニックコードが使われていることが多いのです。

ノンダイアトニックコードとその他のコード進行の一覧を用意しました。
参考にしてください。

  • セカンダリードミナント
  • サスフォー(sus4)コード
  • モーダルインターチェンジ(同主短調からの借用和音)
  • サブドミナントマイナーコード
  • クリシェや分数コード
  • ペダルポイント
  • 裏コード
  • ディミニッシュ・コード

これくらいの知識があれば、プロの作った曲のコード進行を分析することは可能です。

私のブログでも多くのコード進行を紹介しています。
ぜひ、記事を読んでみてください。

あわせて読みたい
【コード進行のまとめ】初心者が覚えるべき8つのパターンを紹介!!

 

耳コピでコード進行を分析

耳コピでプロの曲を分析することは有効な学習法です。
しかし、耳コピの能力は最初から誰にでも備わっているではありません。

曲というのは、ベースラインも動いているし、コードも聴き取りづらいです。
耳コピに慣れていて音感が育っている人なら十分に学べますが、
初心者の方はなかなか難しいのではないでしょうか?

やはり、耳コピだけでは心もとないです。
「本当に自分が思った通りのコード進行だったのか?」
確かめるのも大変です。

これから耳コピをやろうと思っている方は、音楽教室などで
音感を鍛えるトレーニングを積んでみてはいかがでしょうか?

ソルフェージュとか聴音(ちょうおん)といった言葉で検索してみてください。
あなたの家の近くに、聴音を教えてくれる教室があるかもしれませんよ。

あわせて読みたい
EYS音楽教室は超おすすめ!評判とポイントを余すことなく紹介

 

楽譜を購入してコード進行を分析

耳で聴くだけでは、そのコード進行が「正解」かどうかが分かりません。
「たぶん合っていると思う……。」といった曖昧なままではよくありません。

コード進行が掲載されているサイトがありますので、
そこを利用するのもいいのではないでしょうか?
ヒット曲のコード進行の一覧が掲載されています。

Keyを変えることも出来るので、初心者の方はKey in Cに変えて
JPOPのコード進行の分析を行うのがおススメです。

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さらに効果が高い分析方法は、楽譜を購入して学ぶことです。

コード進行だけでなく、アレンジの分析も行うことができます。
耳で聴いて学ぶだけでなく、目で見て学ぶことができるのです。

楽譜にはその曲の情報が多く詰まっていますので、
お金はかかりますが、購入して学ぶ価値は非常に高いです。
※たまに採譜ミスがありますので注意してください。

プロの曲を写譜をしてコード進行を分析

楽譜を購入するのであれば、ぜひ『写譜』を行ってください。

音楽の勉強方法はいくつかありますが、この写譜という勉強方法は
効果が高いのですが、あまり知られていません。

写譜というのは、楽譜を写し取ることをいいます。
購入した楽譜をソフトを使っていいので綺麗に写し取ります。

コード進行は、曲の中ですべての音が鳴らされているとは限りません。
音が省略されていることは珍しくないのです。

楽譜の全体を見渡すことが大切です。

楽譜の縦の関係は「和声」になっていて、横の関係は「旋律」になっています。
複数のパートが絡み合い、見事の音楽が作られています。
楽譜を読んだり、書くことはきわめて重要なのです。

自分の曲を作るときにも楽譜を作ることを強くおススメします。
DTMのピアノロールで曲を作る人がいますが、これはよくありません。
優れたコード進行や作曲や編曲というのは、ピアノロールで上手に作ることは困難です。

楽譜を使うことで、名曲が作れるようになるということを
ぜひ、覚えていただきたいと思います。

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今までに投稿したコード進行の記事はこちらから読めます。

 

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