ギターソロの速弾きフレーズの作り方のコツを紹介!!

編曲家というのは様々な楽器の特徴やよく使われるフレーズなどを
絶え間なく勉強し続けます。

そんな編曲家の中にはエレキギターが弾けないという人もいるでしょう。

「DTMをやっているけどギターが弾けないから、ソロフレーズが作れない…」

このように悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回は主にエレキギターが弾けない人のために
ギターソロの作り方を紹介したいと思います。

ギターソロも基本は作曲と同じ 

優れたギターソロの作り方ですが、基本は作曲と変わらないと思います。

作曲の方法も様々で、メロディーから作ることもあれば
コード進行から作ることもあります。

ギターソロもこのあたりは同じだと思います。

出来るだけ多くの優れたギターソロを聴いて
自分でも作ってみることが大切です。

実践しなければ何を学べばいいのか分からない
ということもありますからね。

プロの作ったギターソロよりもいいメロディーを作る意識を
持ちながら何度も繰り返し作ってみてください。

これが基本です。

速弾きソロを作るにはコツがある

ギターソロの基本的な作り方は作曲と変わらないといいましたが
速弾きのギターソロのフレーズを作るのにはコツがあります。

ここではAマイナー・ペンタトニックを使って
実際にフレーズを作ってみましょう。

速弾きのソロフレーズを作るコツは

「ゴールの音を決めておく」

ということです。

まずラ(A)の音をゴールの音と決めて、その音を目指すように
逆算して4分音符で大まかなラインを作ります。

もちろんAマイナー・ペンタトニックの音を
使わないといけませんよ。

そして、その4分音符を4分割して16分音符のフレーズに変えます。

変え方は色々あります。

ここでは4分割された音の1.2.4番目の音はそのままで
3番目の音だけAマイナー・ペンタトニックの中で
一番近い下の音を入れるのです。

文章だと分かりづらいと思いますので
下の譜面を見て、実際に聴いてみましょう。

これだけでも速弾きのギターソロっぽさを感じますよね 😛 

もっと長くすることも可能ですから、
自分の好みに合わせて作ってみましょう。

慣れてくるとゴールの音を決めなくても
速弾きソロが作れるようになりますよ。

ちょっとしたコツさえ覚えればいいのです。

今回はAマイナー・ペンタトニックで解説しましたが
他のマイナー・ペンタトニックで同様のフレーズが作れるのは
当然ですし、マイナー・ペンタトニック以外のスケールでも
応用できますので試してみてください。

インターバルを利用してギターソロを作る

3度音程や4度音程、5度音程といったインターバルを
利用しながらを速弾きソロ作ってみましょう。

3度音程のフレーズとは「ドミ・レファ・ミソ」と進むフレーズです。
以下の譜面を見てみましょう。

このように規則正しく動くフレーズは
機械的なフレーズになる恐れがあるので気をつけましょう。

機械的なフレーズとは、音の羅列をただ速く弾いているだけであって
リスナーの心に響かないということです。

基本は冒頭に述べたように作曲をするのと同じように作り、
盛り上げたいときなどにこのような速弾きソロ入れるといいでしょう。

4度音程と5度音程を利用したフレーズも聴いてみましょう。

定番のロックのコード進行を覚えよう!!【楽譜と音源付き】

リズムの分け方を工夫したギターソロ

今度はリズムの分け方を工夫してギターソロを作ってみましょう。

例えば、4分の4拍子は8分音符が8個入りますよね。
この「8」という数字を3+3+2というリズムとして捉え
ギターソロを作ってみましょう。

下のフレーズはカノン進行をアルペジオで弾いたものです。
これだけでもちゃんとしたギターソロになっています。

今度は16分音符で考えてみましょう。
4分の4拍子は16分音符が16個入ります。

「16」という数字を6+6+4というリズムとして捉えると
速弾きソロが簡単に作れます。

6+6+4というわけ方にこだわらなくてもいいので
色々試してみるといいでしょう。

意外ににカッコイイ速弾きギターソロが作れるかもしれませんよ。

今までに投稿した『0から学べるJPOP編曲講座』の記事はこちらから読めます。

速弾きのギターソロは上手に作られたフレーズなら
ものすごくカッコイイ演奏になります。

しかし、いい加減に作られたフレーズだと、
ただたくさんの音が速くなっているだけのサウンドになってしまいます。

一流のギタリストの演奏をたくさん聴いて研究を繰り返し
自分もそれに負けないようなギターソロを作ってみましょう。

エレキギターでカッコいいイントロの作り方を紹介!!

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