最近のソフト音源は優れていて、エレキギターのソフトでは
様々な奏法が収録されています。
キースイッチなどを使えばチョーキングやハーモニクスなど
簡単に表現することが出来ます。
その一方で、『グリッサンド』をどのように打ち込めばいいのか
分からないという悩みを抱えた方もいると思います。
ピアノのグリッサンドの場合は短い音符を詰め込めばいいのですが、
ギターやベースでは同じやり方は通用しません。
しかし、ソフトの設定を変えればグリッサンドを使ったフレーズも
簡単に作れるようになりますので安心してください。
グリッサンドはPB(ピッチベンド)の数値が重要
今回は私が所有している2つのソフトで解説します。
1つ目はエレキギター専用ソフト音源のRealStrat3です。
最近では5までリリースされているようですね。
少し確認してみましたがRealStrat5にも今回解説する機能は、
同じような感じで付いているので安心してください。
アンプシミュレーターを使いながら音を作りますが
ギターのソフトのほうで設定するのでアンプは関係ありません。
RealStratの画面の右下のほうにPBというメーターが付いています。
PBとはpitch bend のことでその数値を変えればいいのです。
2に設定されていれば半音2個分という意味です。
ソフト音源はピッチベンドの幅が2に設定されていることが多く、
長2度、つまり『ドからレ』までしかピッチが変わらないようになっているのです。
例えば1オクターブに設定したい場合は12に変えてみましょう。
たったこれだけグリッサンドのフレーズが作れます。
次にピアノロール(キーエディター)でピッチベンドを設定します。
ためしに聴いてみましょう。
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リアルなサウンドかはともかくとして、グリッサンドは表現できてます。
グリッサンドの設定方法
ピッチの変動のさせ方ですがCubaseならば
・ライン
・放物線
などがあります。
それぞれに特徴の違いがありますので、自分が欲しい音に合わせて
設定すればいいでしょう。
多くの場合は、放物線を選ぶと思いますけどね。
数値を上手く設定できないときには、その場所をクリックして
左上に数値を打ち込めるところがありますので、そこを利用しましょう。
よくあるのは、ピッチを変えた後に元のピッチに戻したいのに
上手く0に合わせられないという問題です。
そんなときには、最後の部分をクリックした後に
左上の小窓に0と打ち込めばいいのです。
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様々なソフトでグリッサンドは作れる
PBの設定はギターのソフト音源だけでなく、
マルチ音源にも付いている可能性あります。
Cubaseに付属しているHALION SONIC SE2にも付いています。
このソフトはマルチ音源ですから、様々な楽器にグリッサンドを
使用することができるということになります。
ベースやブラス、ストリングスにも使えるでしょう。
ちなみにシンセサイザーでも使えますが、シンセでは『ポルタメント』という
機能が付いてますので、そちらを使うことのほうが多いと思います。
簡単ではありますが、グリッサンドの解説を行いました。
チョーキングやグリッサンドのようにピッチを変動させるフレーズは
楽曲を輝かせる効果が高いと個人的に思います。
ですから、これらの奏法を使いこなすのは編曲家としては必須といえます。
あなたもここで学んだテクニックを実践してみてください。
使い方に慣れるとあなたの楽曲のクオリティーが著しく
上がっていることでしょう。
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