初心者の方が作曲を始めようとするときに、何から始めればいいのか
分からずに、悩んでしまうことがあります。
「メロディーを先に作ったほうがいいのか、コード進行を先に作った方がいいのか分からない」
悩んだまま、手が止まってしまうこともあります。
そこで今回は、初心者が習得しておくべき5つの作曲方法を紹介します。
この記事を読んで、自分に合った曲の作り方を見つけてください。
作曲方法について知っておくべきこと
具体的な作曲方法を紹介する前に知っておくべきことがあります。
「メロディーとコード、どちらを先に作ればいいのか?」
このような疑問を抱く人がいますが、結論から言うとどちらが先でも構いません。
作曲の方法は複数あり、どれが正しいということはありません。
1つに絞る必要もありません。
複数の作曲方法を習得しておくと、曲作りに活かしていくことが出来ます。
・作曲方法① 曲先
曲先は、鼻歌などでメロディーを作ってからコードを付けていきます。
そのあとに作詞したり編曲を行います。曲が先というそのままの意味です。
メロディーが出来たら、鍵盤楽器を使ってコード進行を付けていきます。
理論に基づきコード進行を作ることもできますが、
初心者の方は感性に頼って作曲するのがいいのではないでしょうか。
メロディーを歌いながら、ギターでコード進行を演奏します。
しっくりくれば合っていると判断していいでしょう。
ピアノの場合は、右手でメロディーを弾いて、左手でコードを弾きます。
合わなかったら別のコードを試してみるというやり方です。
または、右手でメロディーとコードを両方鳴らします。
コードのトップノートをメロディーにして、その他はコードトーンを
鳴らすのです。左手はコードのルート音を弾きます。
私はこれで何曲も作曲してきました。
自分の作ったメロディーがよく分からないこともあるかもしれません。
音程やリズムがはっきりとしないので、コードを付けることに苦労するかもしれませんね。
その場合はソフトにメロディーを打ち込んでみましょう。
楽譜を見ながら、コードを付ける方法もおすすめできます。
・作曲方法② コード進行を先に作る
楽器でコード進行パターンを弾きながら、鼻歌でメロディーを作るやり方です。
コード進行を先に作るやり方は、プロでもやっているので真似してみてください。
既存曲のコード進行を弾いてみて、それに合わせてメロディーを作るのもいいでしょう。
コード進行とメロディーを合わせてみたが、上手くいっているかが分からない場合は、
やはりソフトに打ち込んでみるのがいいでしょう。
打ち込まれたメロとコードを客観的に聴いてみるといいですよ。
このときに理論の知識があると、何が原因で上手くいかなかったのかが分かります。
感性頼りの作り方だと、原因を突き止めるのが難しいかもしれませんね。
・作曲方法③ ドラムのリズムパターンを先に作る
テンポを決め、リズムパターンを作ってからメロを作るやりかたです。
BPMを設定し、ドラムのフレーズを作り、それに合わせてメロディーを乗せます。
リズムパターンとコード進行が出来れば、ベースのフレーズも作れます。
ここまで行けばだいぶ曲の形が出来ます。
それからメロディーを考えるのも良いやり方と言えます。
曲のジャンルによって、使用されるリズムパターンが決まります。
よく分からないのであれば、自分が作りたい曲と近い曲を、プロが作った曲から探し出し、
その曲のリズムパターンやテンポなど吸収できる点は全て吸収しましょう。
・作曲方法④ 詞先
作詞を先に行っておいて、それから作曲する方法です。
字数が決まっているので、この方法がやりやすいという人もいます。
完成した詞から、曲をイメージするというやり方も覚えておいて損はしません。
曲のタイトルが決まっていれば、テーマが決まっていると思いますので、
作曲しやすいという人もいるでしょう。
・作曲方法⑤ 映像作曲
あなたが作った曲はいったい誰が歌うのでしょうか?
それを意識して作曲していますか?
初心者のうちはひたすら自分が作りたい曲を作ればいいのですが、
プロの作曲家を意識したときに、自分が作った曲を誰が歌い、演奏し、
そしてどんな人が聴くのかを意識しなければいけません。
優れたメロディーを生み出したとしても、提供するアーティストの
イメージ、世界観に合わなければ採用されることはありません。
そこでおススメなのが映像作曲です。
映像作曲というと、劇伴をイメージするかもしれませんね。
映画やドラマ、ゲームのBGMというのは、その映像(シーン)に合った
曲を作る必要があります。このやり方を応用します。
誰かをイメージして作曲するならば、そのアーティストのMUSIC VIDEOを
音量を0(ミュート)にして流し、その映像に合うような曲を作る方法です。
デモ音源が出来たら、その音源を提供するアーティストのMUSIC VIDEOに合わせて流してみてください。
違和感が感じられないのであれば、上手に作れているということです。
・作曲方法⑥ 脳内作曲
提供するアーティストが決まっているなら、
そのアーティストの歌声に合わせて脳内で曲を作ります。
曲を作ってから歌わせてもいいでしょう。
例えばB'zの稲葉さんの声をイメージして、その声を使って作曲します。
出来る人と出来ない人がいるかもしれませんね。
個人的にはおススメの作曲方法なので、試してみてください。
伴奏がうまく作れないときは○○を動かそう
作曲というよりも編曲の話になりますが、伴奏がうまく作れないという
悩みを抱えている方もいるでしょう。
そんな時には体を動かし、楽器を演奏するフリをしてみましょう。
エアギターのようなことをするということです。
曲のメロディーに合わせて楽器を演奏するフリをすると、
どのような伴奏が曲に合うのかが分かります。
このときに例えばシンコペーションのときにどのような伴奏が
合うのかが意外と分かったりするのです。
ピアノでも同じです。曲を聴きながら伴奏を弾くふりだけをします。
「ここはもう少し静かな伴奏がいいかな」
とか
「このタイミングで高音のフレーズ入れられそうだな」
という感触が得られれば成功です。
ドラムの場合は体を動かすのもいいですし、ボイスパーカッションで
リズムパターンを考えるのも効果的です。
「ドン、チッ、タン、チッ、タタタタタタドン」
という風に行ってみてください。
カッコいいフィルインが思いつくかもしれませんね。
試す価値はありますので、ぜひやってみてください。
作曲方法のまとめ
作曲方法のまとめを紹介します。
|
一つのやり方に固執すると、行き詰まる可能性があります。
ですから、複数の作曲方法を習得しておくことが大切です。
これらの全てでなくてもいいのですが、複数のやり方を試し、
自分に合った作曲方法を見つけましょう。
スランプに陥った時などは、別の作曲方法を試すことで、
抜け出すことが出来るかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。