自分の思い通りのコード進行が作れずに悩んでいませんか?
コード進行の勉強方法には様々ありますが、
やはりプロが作った曲から学ぶのがおススメです 🙂
しかし、思った結果が得られなかった人もいるでしょう。
「プロの曲を聴いてみたけどよく分からなかった……。」
今回の記事ではプロの曲からコード進行を学ぶのに
必要な知識と、プロの技を盗むテクニックを紹介します。
最低限のコード理論を知らなければ分析できない
プロの曲から学べることはたくさんあります。
しかし、プロの曲を聴いて研究するということは、
主体性をもって行わなければいけません。
どういうことかというと、あなたがプロの曲を聴いていても、
誰かがコード進行のことを教えてくれるわけではありません。
学習というのは2種類あります。
①人から教えられる学習
②自分で発見する学習
あなたがプロの曲を聴いて研究することは「自分で発見する学習」にあたります。
誰かがあなたの勉強をサポートしてくれることはありません。
ですから、一定のコード理論を身に付けた上でプロの曲を研究しましょう。
具体的にはどのくらいの知識が必要なのでしょうか?
次の章で解説します。
プロの曲を聴くときに、最初にやるべきことはKeyを確認することです。
楽譜があれば一目でわかりますが、曲を聴くだけだと分かりづらい場合があります。
多くの曲は、サビの最後のコードはIで終えています。
最後のメロディーもI音で終えていることが多いです。
例えば、サビの最後のメロディーがD音だった場合はKey in Dであるということです。
サビでなくてもいいです。イントロやAメロも同じである可能性があります。
Keyが分かればそのKeyのダイアトニックコードを書き出しましょう。
例えばKey in Dの場合は、
DM7 – Em7 – F#m7 – GM7 – A7 – Bm7 – C#m7b5 |
こんな感じでノートなどに書き出します。
その際にディグリーネームを併記しましょう。
IM7→IIm7→IIIm7→IVM7→Ⅴ7→VIm7→ⅤIIm7♭5 |
コード進行がD→A7→Bm7→F#m7という進行ならば、
I→Ⅴ7→ VIm7→IIIm7であるということです。
ここまでが基本の分析方法です。
ノンダイアトニックコードの知識がなければ分析できない
プロが作った曲が、ダイアトニックコードだけで構成されていることは少ないです。
一時的な転調を感じさせるノンダイアトニックコードが使われていることが多いのです。
ノンダイアトニックコードとその他のコード進行の一覧を用意しました。
参考にしてください。
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これくらいの知識があれば、プロの作った曲のコード進行を分析することは可能です。
私のブログでも多くのコード進行を紹介しています。
ぜひ、記事を読んでみてください。
耳コピでコード進行を分析
耳コピでプロの曲を分析することは有効な学習法です。
しかし、耳コピの能力は最初から誰にでも備わっているではありません。
曲というのは、ベースラインも動いているし、コードも聴き取りづらいです。
耳コピに慣れていて音感が育っている人なら十分に学べますが、
初心者の方はなかなか難しいのではないでしょうか?
やはり、耳コピだけでは心もとないです。
「本当に自分が思った通りのコード進行だったのか?」
確かめるのも大変です。
これから耳コピをやろうと思っている方は、音楽教室などで
音感を鍛えるトレーニングを積んでみてはいかがでしょうか?
ソルフェージュとか聴音(ちょうおん)といった言葉で検索してみてください。
あなたの家の近くに、聴音を教えてくれる教室があるかもしれませんよ。
楽譜を購入してコード進行を分析
耳で聴くだけでは、そのコード進行が「正解」かどうかが分かりません。
「たぶん合っていると思う……。」といった曖昧なままではよくありません。
コード進行が掲載されているサイトがありますので、
そこを利用するのもいいのではないでしょうか?
ヒット曲のコード進行の一覧が掲載されています。
Keyを変えることも出来るので、初心者の方はKey in Cに変えて
JPOPのコード進行の分析を行うのがおススメです。
ギターコード/ウクレレ/ピアノ/バンドスコア見放題 U-フレット
さらに効果が高い分析方法は、楽譜を購入して学ぶことです。
コード進行だけでなく、アレンジの分析も行うことができます。
耳で聴いて学ぶだけでなく、目で見て学ぶことができるのです。
楽譜にはその曲の情報が多く詰まっていますので、
お金はかかりますが、購入して学ぶ価値は非常に高いです。
※たまに採譜ミスがありますので注意してください。
プロの曲を写譜をしてコード進行を分析
楽譜を購入するのであれば、ぜひ『写譜』を行ってください。
音楽の勉強方法はいくつかありますが、この写譜という勉強方法は
効果が高いのですが、あまり知られていません。
写譜というのは、楽譜を写し取ることをいいます。
購入した楽譜をソフトを使っていいので綺麗に写し取ります。
コード進行は、曲の中ですべての音が鳴らされているとは限りません。
音が省略されていることは珍しくないのです。
楽譜の全体を見渡すことが大切です。
楽譜の縦の関係は「和声」になっていて、横の関係は「旋律」になっています。
複数のパートが絡み合い、見事の音楽が作られています。
楽譜を読んだり、書くことはきわめて重要なのです。
自分の曲を作るときにも楽譜を作ることを強くおススメします。
DTMのピアノロールで曲を作る人がいますが、これはよくありません。
優れたコード進行や作曲や編曲というのは、ピアノロールで上手に作ることは困難です。
楽譜を使うことで、名曲が作れるようになるということを
ぜひ、覚えていただきたいと思います。
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